【夏の旅行はダメ?】小学校受験を控えた夏休み、これだけはやっておこう
子どもは、海や山でたくさん遊べる夏の旅行が大好きです。とはいえ、11月の小学校受験を前に旅行する時間などあるのでしょうか?子どもの笑顔は見たいけど、やっぱり今年の夏は我慢させた方がよいのではないかと悩んでしまいますよね。
今回は、小学校受験を控えた年長の夏休みにやっておくべきことを詳しく紹介します。
この記事を読んでしっかり準備を進めながら、旅行も夏休みの計画に取り入れましょう。家族で楽しい時間を過ごすのは、夏休みにしておきたいことの一つです。
小学校受験を控えた年の夏休みの過ごし方
せっかくまとまった時間がとれる夏休みなのに、ダラダラして過ごすのはもったいないですよね。特に、受験を控えた年長の夏休みは子どもの力を大きく伸ばすチャンスです。
毎日の様々なシーンに受験のための工夫を取り入れることで、子どもの力を引き出す機会が増えます。本人にとっても、新しいことが出来るようになるのは嬉しいことです。夏休みに体力づくりや精神面の強化をしておくことも重要です。
ここでは、有意義な夏休みを過ごすために、親子が受験に臨む態勢を整えるポイントを2つ紹介します。
親子で「受験目的と意思」を固める
夏休みに小学校受験の目的を再確認し、受験する意思をしっかり固めておくことが夏休み後の数か月を頑張り抜く原動力になります。なぜ小学校受験をしようとしているのか、その目的について今一度家族でよく話し合い、全員で思いを共有しておきましょう。
夏休みが終わって追い込みの時期になると、幼児期の子どもにとって精神的にも体力的にも大きな負荷がかかります。親しくなった地元の友だちと離れることに対する漠然とした抵抗感もあるかも知れません。毎日呪文のように受験のことを言われて、良好な親子関係が揺らいでしまう可能性もあります。
追い込みの大変な時期を前向きな気持ちで乗り切るには、夏休みに小学校受験の意思を固め、家族が一丸となってラストスパートをかける土台を築いておくことが重要です。今一度、小学校受験のメリットを確認して受験へのモチベーションを挙げましょう。
・中学校(または高等学校や大学)まで一貫した教育が受けられる
・安定した人間関係を築きやすい
・教材や行事に独自性があり学習環境が整っている
・学校の教育方針がはっきりしていて共感できる
・校風やカリキュラムが子どもに合っている
・親の出身校の場合、学校に馴染みがある
夏休みのスケジュールを考える
有意義な夏休みを過ごすためには、子どもと一緒に夏休みのスケジュールを考えるのが効果的です。親が勝手にスケジュールを決めて、一方的に子どもに指示することがないよう気をつけましょう。小学校受験の主役は子どもですから、夏休みのスケジュールは必ず本人の意思を尊重しながら一緒に決めることが大切です。
スケジュール決めの際、学習メニューの一つひとつに簡単なエピソードを交えるなどして、自然な形で学習の必要性に対する子どもの理解を促します。最初によく話し合っておくことで、途中で修正や変更が生じた場合に説明しやすくなるからです。
本気で合格をめざすなら、志望校がどういう子どもを求めているのか、親がその小学生像のイメージをしっかり持ってスケジュールを立てていく必要があります。志望校が受験で重視するポイントをしっかり見極め、夏休みのスケジュールを確認して、限られた時間で子どもの負担がなるべく軽くなるよう工夫して、効率よく志望校の受験対策を進めるとよいでしょう。
・夏期講習と家庭学習のバランスをみて、1日の勉強時間を調整する
・子どもの希望を取り入れて、リフレッシュできる時間をつくる
・達成感がもてるようなメニューをつくる(手伝い・運動・料理など)
・親子で一緒に工夫しながらメリハリのあるスケジュールにする
子どもの力は、自発的な学習によって最も伸びるものです。学習スケジュールを考える過程を活用して受験への興味と意欲を高めましょう。
年長の夏休みにやっておくべきこと
次に、年長の夏休みにこれだけはやっておいて欲しいことについて、分かりやすく箇条書きにして解説します。少し細かい内容になりますが一つひとつは特に難しいことではなく、どれも子どもの心身の成長をサポートするものです。
小学校受験を子どもの力を伸ばす良いチャンスととらえて、夏休みには学習や経験をしっかり積み重ねていきたいですね。ここでは、年長の夏休みにしておくべきことを「生活面」と「学習面」に分けて具体的に紹介します。
生活面
生活習慣を整える
早寝早起きなど基本的な生活習慣を整えるのは、小学校受験はもちろん、その後の 学校生活をスムーズにおくる秘訣です。何気ないことのようですが朝いつまでも起きることができず、毎朝30分以上かけて親が子どもを起こしたり登校するのが億劫になって遅刻しがちになる例は珍しくありません。
早寝早起きや規則正しい食事は、親がお手本となって示してあげることで身につきやすくなります。試験の当日も早起きをして会場へ向かうわけですから、登園がない夏休みも毎朝きちんと起床するようにして生活習慣を整えましょう。
運動で体を鍛える
小学校受験のための追い込み時期には、体力と精神力が欠かせません。夏休みには、毎日ランニングをしたり縄跳びをしたりして親子で体を鍛えるのがおすすめです。運動は、何を・どうやって・どのくらいするのが適当なのか、親子で予めよく話し合って計画を立てると継続しやすくなります。
秋になると行事が増えて忙しくなりますから、夏休み期間中に体を鍛えて精神力を養っておくことが大切なのです。子どもの意見を取り入れた運動メニューにすることで、運動の時間をペーパー学習の気分転換に利用するなど、スケジュールを組む段階から工夫するとよいですね。
巧緻性を高める
絵画・工作・粘土・紐結びなど巧緻性を育む遊びをペーパー学習の息抜きにすると、限られた時間を有効に使うことができます。はさみ・のり・テープ・色鉛筆・クレパス・磁石・紐などが入った「遊び道具の箱」を作ると楽しいですよ。子どもにはあまり受験対策のためと言わないで、親子で遊ぶ時間という印象を持たせるのがコツです。
親は、志望校の出題傾向から知恵を絞って子どもが興味を持ちそうな遊びのテーマを考えましょう。遊びを通して子どもの巧緻性を高めるよう工夫することが大切です。そのため、子どもにとっては息抜きの時間ですが、親は子どもの反応や様子を見ながらその都度工夫しなくてはなりません。 小学校受験が親子二人三脚といわれるのは、こうした親の努力が必須だからです。
お手伝いをする
小学校受験の面接では、お手伝いについて尋ねられることがよくあります。お手伝いの話を聞くことで、その家庭のあり方や親子の関わり方がわかるからです。お手伝いをしながら子どもは家族の一員であることを自覚し、家のルールを守ることの大切さを学びます。手先が器用になったり、指示を集中して理解する練習にもなります。ご褒美のためではなく、達成した喜びや家族に感謝されたことによる自己肯定感で、やり抜く力をつけてあげましょう。
夏休みの終わりには、お手伝いで大変だったことやできるようになったこと、工夫した点などについて子どもに聞いてみるとよいですね。お手伝い以外に料理や運動等でも、目標を立てて達成感を味わう経験ができます。
学習面
目標と到達点を確認する
勉強についても、まずは親子で夏休みの目標を決めておくことが重要です。めざすべき姿を思い描けるかどうかが、集中して勉強に取り組む鍵になります。明確なイメージを持つことで、同じ時間机に向かって勉強しても成果に差が出ます。夏休みにどういう勉強をどれぐらい、どうやって積み上げていくか子どもに目標をイメージさせると効果的です。
そして毎朝、その日のスケジュールを子どもと確認し、今日の頑張ること・お楽しみなど大まかに一日の流れをつかんで勉強をスタートさせるのを習慣にしましょう。その日の最後には復習を兼ねて簡単な問題で到達度を確認し、学習の進捗状況を把握しま しょう。到達度や子どもの疲れ具合をみながら、柔軟に目標を調整していくことも大切です。
様々な問題に取り組む
夏休みは、計画的に様々な問題に取り組むチャンスです。ペーパー学習に使うプリントについても、子どもの習熟度や志望校の傾向に合わせてじっくり選びたいですね。親は、答え合わせに気を取られる前に、子どもが正しく理解できているかどうかという点をまず見てください。受験ではミスをすると点がとれないので、もし子どもが理解できているようならミスをなくすのが先決です。
基礎的な問題ができるようになったら、応用問題にもチャレンジしてみましょう。子どもがつまずきやすい部分をきめ細かく見つけてあげられるのは、親ができるサポートです。基礎と応用を混ぜて出題すると意外と間違えやすくなるのでランダムに出題したり、志望校の過去問を取り入れたりして、様々な問題に取り組むとよいですね。
社会性・協調性を育む
小学校受験では、多くの学校で社会性や協調性を評価する行動観察が取り入れられています。行動観察の評価基準は明確に示されていませんが、基本的なあいさつや返事・話を聞く態度・協調性・集中力・コミュニケーション能力・思いやりなどが評価のポイントになっているようです。どれもなかなかすぐに身につくものではないので難しいですよね。
ただ、特別なリーダーシップや高い対応力が求められているわけではないので、夏休みに親戚の子どもと遊んだり、イベントに参加して初対面の人と関わったりして様々な場面に慣れておくとよいでしょう。不自然なほど積極的にあいさつをさせたり、子どもの内気な性格を責めたりしない配慮も必要です。
出願手順を調べておく
志望校の出願手順を調べるのは親の役目です。日程や試験内容はもちろんですが、 願書用の写真撮影・健康診断書(必要な場合)・小学校までの経路の確認・試験当日の持 ち物・ 服装など、9月になって慌てないように準備しておきたいもので す。
特に、印象に残る願書を書くためのエピソードや、面接で聞かれやすい質問の回答については夏休みにじっくり考えておきましょう。願書の作成や面接対策に関する教材を参考にしてもよいですね。
「夏の旅行」は受験に役立つ
夏の旅行は、夏休みにやっておくべきことの一つです。短い期間に様々なことが体験できる旅行には、面接をはじめ小学校受験に役立つ要素がたくさんあります。子どもを十分楽しませながらも、親としては貴重な経験が受験にプラスになるよう工夫することが大切です。
一度しかない年長の夏休みですから、家族で夏にしかできない体験をしたいですね。
子どもと一緒に旅行を計画する
幼児とはいえ年長さんともなると、子どもは自分のやりたいことをはっきり主張することができるようになります。受験を控えた時期に夏の旅行をどうするかを家族で話し合い、子どもが旅行したいと主張するならぜひ一緒に夏の旅行計画を立ててくださいね。夏の旅行は、受験にとってメリットがたくさんあります。受験対策に活かせるような経験をしてそこから学ぶこともあるでしょう。子どもが自ら旅行計画を立てるのは、大切な時間を使って旅行することについて本人が自覚した上で楽しんでもらいたいからです。
自然の中で思いきり遊ぶ
夏の旅行に出かけたら、自然の中で思いきり遊びましょう。夏休みの旅行を家族で楽しめる期間は限られています。普段と違う環境の中で、新しく何かを発見する場面もあるでしょう。せっかくなので、親子で歓声を上げるほど楽しめるとよいですね。
兄弟がいる場合、兄弟別々のプログラムに参加することで兄弟に依存せず一人で社会性を磨くよい機会になります。 親子でカヌーを漕いだりスイカ割りをしたりして家族の絆を深め、思いを一つにして受験に向けてラストスパートをかけていきましょう。
楽しい思い出を言葉にして話す
夏の旅行から帰っても、その思い出を言葉にすることで楽しかった印象を心に刻むことができます。写真や動画を見ながら家族でたくさん思い出を語り合いましょう。「なぜそれが一番楽しかったの?」「どういうところが楽しかったの?」などと感想の内容を深める問いかけをすると、楽しかった気持ちを言葉にしようとして子どもの話す力が伸びます。
小学校受験の面接では夏の思い出を聞かれることがよくありますが、他の質問をされた場合でも、落ち着いて自分の考えを言葉に出来ればスムーズに答えられます。夏休みの楽しかった思い出を伝えるために、子どもは一生懸命気持ちを言葉にして語ってくれるはずです。
まとめ
年長の夏休みは、小学校受験の追い込みに入る前の重要な時期です。この記事を読んで、夏休み中に何をしておけばよいか参考にしてくださいね。
小学校受験というと休みもなく勉強に時間を費やしているイメージですが、保護者ができることはお子様の力を伸ば すためのサポートです。健康管理をしっかりしながら、注意深くお子様の心身の状態を観察しましょう。保護者の役割は単に勉強させることではなく、知恵を絞ってお子様の自主性を引き出し、気づきや学びにつないでいくことです。
夏休みの旅行は、お子様にとって家族と過ごす貴重な時間です。様々な体験を通して学んだり、遊んだりした楽しい思い出は必ず受験の役に立ちます。小学校受験でお子様の力を伸ばすとともに、保護者にとってもお子様の力を発見する機会となる よう、家族で有意義な夏休みを過ごしてくださいね。
勉強をせずに夏休みを満喫しても本当にいいの?と考えている親御さま
夏休みの「小学校受験勉強」をご家庭で行う場合の親のサポートについて紹介させていただきました。「夏休み」に子供と遊ぶ時間をとることも「小学校受験」を取り組むのなら必要なことではないでしょうか。
とはいえ、遊んでいる時も(勉強しなくていいのか…)と考えてしまっては遊ぶことに集中できませんよね。特に小学校入学前のお子様が集中できる時間は限られています。その限られた時間にどう集中させるかに悩まれている親御さまも少なくないでしょう。
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