【小学校受験】同図形発見・異図形発見の問題解説と解き方のポイント

「同図形発見・異図形発見」問題はどちらも、小学校受験で出題される図形の問題としては基本的なものです。それゆえに、この問題の出来が試験の結果に影響しやすく、是非克服しておきたい問題のひとつと言えます。それでは「同図形発見・異図形発見」問題の問題について解説します。

目次

「同図形発見・異図形発見」問題とは

「同図形発見」はいくつかの絵の中から同じ形の図形や絵を見つける問題で、「異図形発見」は反対に異なる形の図形や絵を見つける問題です。出題されるものは、三角形や四角形といった図形から、絵のようなものまで様々です。

「同図形発見」問題の例と解説

「同図形発見」問題とは次のような問題です。「天神」幼児タブレット版に収録されている問題を例に見てみましょう。

まずは、簡単な図形を使った「同図形発見」問題です。

問題例 ①

同じ形を選びましょう。

同じ形を選びましょう。

色が違うことに注意する必要がありますが、真ん中の選択肢が正解ですね。

次は、複雑な絵を使った「同図形発見」問題です。

問題例 ②

上の絵と同じ絵を選びましょう。

上の絵と同じ絵を選びましょう。

上の絵と選択肢の絵はそれぞれ次の点が異なっています。

・左から1番目の絵 … 裾と袖の模様が違う。
・左から2番目の絵 … 上の絵と同じ。(正解)
・左から3番目の絵 … 裾と袖の色が違う。
・左から4番目の絵 … 袖の長さが違う。

見比べるものが図形か絵かで、受ける印象や難しさが変わるのが分かっていただけるかと思います。

「異図形発見」問題の例と解説

「異図形発見」問題とは次のような問題です。

問題例 ③

お手本の絵と違う絵を下から全部見つけてバツを付けましょう。

お手本の絵と違う絵を下から全部見つけてバツを付けましょう。

答えとなる「お手本と違う絵」と、違う箇所は次の通りです。

上段、左から2番目 … 筆の柄にしま模様が描かれている。(上の端のあたり)
下段、一番左 … かけひも(筆の柄にある、紐の輪)の長さが違う。
下段、一番右 … 筆先にふくませたインクの量が違う。(ピンク色の部分の形が違う)

問題例 ④

並んでいる5つの絵の中で他の絵と違う絵を1つ見つけてマルを付けましょう。

こちらは図形を使った「異図形発見」問題です。これまでに紹介した問題と違って、お手本となる絵がありません。この問題のように、「同図形発見・異図形発見」問題には出題形式によって様々なバリエーションがあります。

並んでいる5つの絵の中で他の絵と違う絵を1つ見つけてマルを付けましょう。

答えは右から2つ目の図です。

「同図形発見・異図形発見」問題を解くために必要な力

「同図形発見・異図形発見」問題は「同じものを探す」「違うものを探す」という違いがありますが、違いに注目して絵を見比べるという点は共通しているので、解くのにも同じ力が必要とされます。「同図形発見・異図形発見」問題を解くためにはどんな力を身に付ける必要があるのか紹介します。

目を動かす力

「同図形発見・異図形発見」問題ではいくつも並んでいる絵を見比べます。この時、目線を上下左右に忙しく動かさなければいけません。この動きに慣れていないと、違いを見逃したり、「1つとなりの選択肢の絵を見ていた」などということが起こったりしてしまいます。

見比べて違いに気付く力

例えば、「色が違う」「形が違う」という間違いは比較的見つけやすいですが、「大きさが違う」「長さが違う」という間違いになると、見つけるのが難しくなります。紹介した【問題例①】には「袖の長さが違う」選択肢が用意されていましたが、この違いは、他の違いよりも気付きづらかったのではないでしょうか。

こういった、様々な違いにも気付けるだけの観察力が必要になります。

冷静に問題を解ききる力

「同図形発見・異図形発見」問題は図形(絵)の間違いを見つけるというシンプルな問題ですが、問い方によって様々なバリエーションがあるので、うっかりミスが起こりやすいです。

例えば、【問題例②】のように答えるべき選択肢が複数ある問題では、お手本と違う絵を1つ見つけたからといって、そこで解ききったつもりでいると間違いになってしまいます。全ての選択肢の絵をお手本と見比べて、違う絵を全て挙げきって、ようやく正解となるのです。

他の問題にも言えることですが、「同図形発見・異図形発見」問題では、説明をよく聞いて、問われていることを理解して、慌てずに最後まで解ききる、という一連の力が必要になります。

「同図形発見・異図形発見」問題を速く解く方法

「同図形発見・異図形発見」問題は図形を1つずつ、十分な時間をかけて見比べていけばやがては正解にたどり着きます。ですが、受験の本番では決められた時間の中で複数の問題を解かなければなりません。

「ある程度の時間をかけても答えられない場合は、あきらめて次の問題を解く」といった受験用のテクニックを身に付けておくことも有効ですが、短時間で確実に答えを見つけられるようにしておく必要があります。「同図形発見・異図形発見」問題を速く解くテクニックをいくつかご紹介します。

図形・絵を分割して見比べる

絵をいくつかのパーツに分割して考え、パーツごとに見比べていくと間違いに気付きやすくなります。いくつのパーツに分割して考えるかは、図形や絵の複雑さをふまえて決めるとよいでしょう。

例えば、【問題例③】の筆の絵を分割するなら次のように3つに分割すると考えやすくなります。

・絵の上側 … かけひもや筆の柄のあたり
・絵のまん中 …軸の中ほど
・絵の下側 … 筆先(紙に当てる部分)のあたり

見比べる順番を決める

絵を分割してパーツごとに見比べている間は「どのパーツの見比べが済んで、どのパーツがまだか」ということを、きちんと把握しておかないと、見比べ直すなどで時間がかかってしまいます。効率的に見比べるには、見比べる順番を決めてから、順番の通りに見比べていくと良いでしょう。「上下に分割したときは、上から確認する」「左右に分割したときは、左から確認する」といったように、あらかじめルールを決めておくのも有効です。

手や指を使う

受験の本番では、計算機や定規などの道具を勝手に持ち込んで使う事はできませんが、手や指を使って問題を解くことは認められています。「同図形発見・異図形発見」問題は手や指を使って効率よく解くことができる問題です。お子様の好みや問題のバリエーション、図形の配置などによって効果は変わってきますが、手指の使い方を2つ紹介します。

指差しをする

指差しをすると、指し示した場所を注目して見ることができるので、間違いが見つけやすくなります。また、指で指し示しておけば、目を離してもすぐに見直すことができるので、絵を見比べるために視線を動かす「同図形発見・異図形発見」問題では効果的です。

加えて、お手本の図形は左手の指で指しておいて、選択肢の図形は右手で指す、といったように、両手の指を使って解く方法も有効です。お子様によっては、鉛筆を握ったまま鉛筆の先で指し示した方がやりやすいと感じる場合もあるでしょう。練習問題で試して、お子様にとってやりやすい方法を見つけていただくのが良いと思います。

手のひらで見比べたいところ以外を隠す

見比べる時に、余計な部分を手のひらで隠すなどして、見比べたいところだけが見えるようにするのも、手指を使った効果的な方法です。指差しよりも、見える範囲をしぼることができるので、周りの絵が気になってしまうお子様に効果があると考えられます。

練習では多くの問題を解くことが大切

「問題を解くために必要な力」と「問題を速く解くための方法」を紹介してきましたが、どちらも、練習を繰り返すことで、少しずつお子様に身に付いていきます。

また、「同図形発見・異図形発見」問題には様々なバリエーションがあるということも紹介しました。実際に様々なバリエーションの問題に触れておくことも、「同図形発見・異図形発見」問題の対策となります。はじめは簡単な問題から挑戦するようにして、受験の本番までに多くの問題に触れるようにするのがおすすめです。

まとめ

「同図形発見・異図形発見」問題の対策を紹介しました。

速く解くための方法なども紹介しましたが、はじめから全てを取り入れる必要はありません。お子様の反応も見ながら無理のない範囲で取り入れていただければ、お子様の力は着実に付いていきます。また、問題の性質は「間違い探し」にも近いので、お子様にとっては遊びに近い感覚で取り組める問題ではないかと思います。あせらず、継続して取り組んでいただければと思います。

「同図形発見・異図形発見」問題の練習のコツはわかったけれど、実際に取り組むのは大変そう・・・と感じられた方へ

「同図形発見・異図形発見」問題 の対策には、たくさんの問題に触れていくのが大切とお伝えしてきました。とはいえ、様々なバリエーションが揃った練習問題を用意するのは、家事、育児、仕事などをしながらだとなかなか難しいかもしれません。

また、多くの問題に触れて解くことが大切とも紹介したので、練習問題を用意することを負担に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

それならば、「天神」幼児タブレット版がお役に立てるかもしれません。

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「天神」における「同図形発見・異図形発見」の問題の特徴

「同図形発見」の問題145問、「異図形発見」の問題80問収録

なお、今回解説した「同図形発見」の問題は145問、「異図形発見」の問題は80問収録しています。易しい問題から、お受験レベルの難しい問題まで用意されているので、スモールステップで問題を解く力を養うことができます。

間違い探し問題も充実!

「天神」幼児タブレット版は「間違い探し」!問題も収録しています。小学校受験のように問題音声を聞いて問題に取り組めるだけでなく、デジタル教材なので消しゴムを使うことなく、何度でも取り組むことができます。

スモールステップで問題を解く力を養う

「天神」幼児版タブレットに収録されている「同図形発見・異図形発見」問題は、難易度が設定されています。 最初は易しい問題から始まり、最後はお受験レベルの難しい問題まで出題されます。簡単な問題から徐々に難易度を上げていくことが上達のコツですので、「天神」を使えば、自然とスモールステップでの学習をすることができ、着実に問題を解く力を養うことができます。

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