もうイライラしない!子どもの朝の準備を楽しくスムーズに促すテクニック
子どもがいる家庭にとって、朝の時間は記憶に残らないほど慌ただしいものになりがちです。子どもを起こすことからはじまり、朝ごはんや着替え、持ち物の準備、それに加えて親自身の準備など、毎朝これら全てをこなす中で心と時間に余裕を持たせるというのは至難の業と言っても過言ではありません。そんな手一杯な朝、「子どもが自分から進んで朝の準備をしてくれたら…」と、親なら思ってしまいますよね。
本記事では、朝の準備は何歳からさせるべきなのか、またどのようなことに気を付けて促せば準備をスムーズに行えるかをご紹介します。朝のイライラを解消したいお父様やお母様はぜひ参考にしてみてください。
朝の準備は何歳からさせるか
朝の準備を子どもにさせるのは3歳頃から始めるのが良いでしょう。教えはじめた頃はできないことも多く、子ども自身がイライラしてしまうなど、反対に時間がかかってしまうかもしれません。しかし大切なのは教え続けることです。「朝はこれ以上時間がかかると困る。」という場合は、休みの日など時間があるときに練習するのも良いでしょう。気長に子どもと向き合うことで朝の準備が自然と身に付き、近い将来スムーズな朝の時間を過ごせることに繋がりますよ。
子どもの朝の準備に時間がかかる理由
忙しい朝の時間に少しでも余裕を持たせようと前準備をしていても、結局時間がかかってバタバタしてしまった、なんていうことも珍しくないですよね。親がいくら頑張っても時間がかかってしまうのはなぜなのか、まずはその理由を考えてみましょう。本項では子どもの状況から考えられる、朝の準備に時間がかかってしまう原因を以下6つ、ご紹介します。
・起きない
・やるべきことを忘れてしまう
・朝食を食べ終わるのに時間がかかる
・着替えに時間がかかる
・遊びだしてしまう
・急かしてしまい、反発される
各原因の理由についてもあわせて解説しますので、各家庭での朝の問題を解決する糸口になれば幸いです。
起きない
朝起こしてもなかなか起きられず、ぼーっとしてしまっていたり、ぐずってしまったりと、起こすことに時間をとられるケースがあります。抱っこをねだられると、より朝の支度が滞り困ってしまう保護者も多いのではないでしょうか。
子どもが朝起きられない理由として考えられるのは睡眠時間の不足です。厚生労働省が公表した健康づくりのための睡眠指針の改訂について(案)の子ども版では以下のように推奨されています。
1-2歳児は11~14時間、3-5歳児は10~13時間、小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間の睡眠時間を確保することを推奨。
健康づくりのための睡眠指針の改訂について(案) 子ども版 – 厚生労働省 –
7時に起きると仮定した場合、3〜5歳児は前日の夜18〜21時の間に、1〜2歳にいたっては遅くても20時までに眠っていなければいけないということになります。夜は夜で忙しく難しいかもしれませんが、朝お子様が自分で起きてくれる状況に繋げるため、1度睡眠時間の確保を意識した早寝を試してみてはいかがでしょうか。
やるべきことを忘れてしまう
大人と違い子どもの記憶力は未熟であるため、1度に複数の情報を理解し行動に移すのは簡単ではありません。「朝ごはん食べて、お着替えして、その後は持ち物の用意をしてね。」と一気にたくさんのことを伝えても、子どもは1つの活動をしているうちに、次にやるべき行動を忘れてしまうことが多いです。
準備の度に何度も声をかけるのは大変ですが、子どもの記憶力は発達途中であることを理解しましょう。期待をし過ぎないことも、朝のイライラをコントロールするために必要ですよ。
朝食を食べ終わるのに時間がかかる
余裕があったはずの朝の準備時間が、朝食を食べるのに時間がかかってしまい急に慌ただしくなってしまう、ということもよくある光景ではないでしょうか。食欲がわかないままイスに長く座っているだけで、結果適切な量を食べられずに登園・登校しなければいけない、なんてこともあるかもしれません。文部科学省の学力調査によると、下記のグラフからわかるように、朝食を食べている子どもの方が食べていない子どもに比べて学力が高くなっていることがわかります。
また、「できるだけ栄養のあるものを」と思われる保護者もいらっしゃるかもしれませんが、何よりも子どもが自主的に食べたいと思うことが大切です。前日に食べたいものを聞いておき、起きる頃にはすぐ食べられる状態にしておくと時間の短縮に繋がりますよ。朝起きてすぐ食べるのが難しいお子様の場合は逆算して起こしたり、先に持ち物の準備からはじめてみたりするのもおすすめです。
着替えに時間がかかる
幼児がいる家庭では、着替えも時間がかかる準備の1つですね。一言に着替えと言っても、その中には「服を選ぶ」「着ていたものを脱ぐ」「選んだ服を着る」という手順があり、さらに「前後ろを確認する」「ボタン、ファスナーを開け閉めする」「シャツをズボンやスカートに入れる」などの細かい作業も加わります。子どもにとって決して簡単ではないそのひとつひとつの作業が、時間がかかってしまう原因となるのです。
また年齢によっては「自分でやりたい!」と、できないことにも強い意志を持って挑戦する姿が見られます。つい「大人がやった方が早いのに…」と思い手を出すと、子どもが泣き出して反対に時間がかかってしまう、ということも。そんなときは、前後がわかりやすい服やボタンがない服を選んでおきましょう。制服などでボタンが付いている場合は「1番上のボタンは難しいからママにやらせてね。あとは〇〇ちゃんがやってみて、難しかったらお手伝いするから教えてね。」など、わかりやすく伝えると、気持ちを尊重してもらえていることを理解でき、お互いにイライラせず準備を進められますよ。
遊びだしてしまう
子どもは目に映ったものに、つい興味を惹かれてしまいます。普段ならその好奇心はとても喜ばしいことなのですが、朝時間がないときに遊びだされると困ってしまいますよね。「なんでこの状況で遊ぶの!?」と怒ってしまうこともあるでしょう。そんなときは環境を見直す必要があります。
まず、テレビは消しておきましょう。たとえ子どもが好きではないニュース番組でも、テレビは付いているだけで視覚や聴覚が刺激され、意識がそちらに向いてしまいがちです。そのためテレビは付けず、朝の準備に集中できる環境を作りましょう。
次に、おもちゃを目に入る場所に置いておかないこともポイントです。どうしてもおもちゃの場所が移動できない場合は、遊びだす前に「ご用意が早く終わったら遊ぼうね。」と伝えましょう。そうすることで、朝の準備を頑張ってくれるきっかけになるかもしれませんよ。
急かしてしまい、反発される
忙しい朝の時間にのんびりしている子どもを見ていると、急かしてしまいがちですね。しかし、子どもから見た大人の行動は8倍速く見えると言われています。そんな大人の価値観で「早くしなさい!」と言われても、子どもは困ってしまいます。急かすよりも視覚的要素を取り入れ、「これが0になって音が鳴るまでに」とアラームを置いてみたり、時計がわかる年齢であれば「長い針が8になるまでに」と時間を意識させたりするのが良いでしょう。スピードアップに加えて、時間の感覚も養えますよ。
朝の準備をスムーズに促すテクニック
朝の準備をスムーズに行うためには親の工夫も大切です。「朝やるべきこと」とこだわらずに、できることは前もって準備しておきましょう。特に子どもの気持ちが関わる準備物は、前日に決めておくことで親の心にもゆとりができ、朝の準備時間もかなり短縮できますよ。
ここからは、朝の準備をスムーズに促せる7つのテクニックをご紹介します。ぜひ朝の準備を円滑に進められるよう、家庭で取り入れてみてください。
「お支度ボード」の作成
子どもの準備はお支度ボードを使って、見える化してみましょう。お支度ボードとは、子どもの朝のやるべき行動が一目でわかるツールのことです。お支度ボードを使うことで子どもは自分のやるべきことを理解し、積極的に取り組んでくれます。作り方はとても簡単なので、以下を参考にぜひお子様と作ってみてくださいね。
①準備する項目を文字やイラストで1つずつカードにかく。
②カードの裏にマグネットを貼る。
③準備する順番にカードを並べてホワイトボードに貼る。
準備が終わったら、カードをホワイトボードから外したり、「できた」とかかれたマグネットを貼ったりすることで、「自分でできた!」という達成感も得られますよ。「材料をそろえるのが大変」「イラストをかくのが苦手」という場合は、できたものも販売されているので購入を検討してみてください。
朝の準備の順番を固定化する
朝ごはんや着替えなどの準備を毎日決まった順番で行うことも子どもにとっては重要です。特に小さな子どもは、行動パターンをルーティン化することで先の見通しができ、安心感が芽生えます。そのため、ある日は朝ごはんから、またある日は着替えから、といった風に準備の順番を毎日バラバラにするのではなく、できるだけ固定化し見通しができる環境づくりを心掛けましょう。
習慣化していても、ときには次の行動を忘れてしまうこともあるかもしれません。そのときは「次はなんだったかな?」と子ども自身に思い出させる機会を与えるのも大切です。
ストップウォッチで競争する
時間の感覚が育ってきた年齢の子どもには、ストップウォッチを使った競争はいかがでしょうか。準備にかかる時間を自分で決めさせて、その時間内に準備を終わらせる方法です。ゲーム感覚でできるため、競争心の強いお子様は楽しんで取り組むことができます。まだ時間の感覚がわからない小さなお子様でも、時間の経過がわかりやすいアプリ等もありますので、1度試してみてくださいね。
声掛けを工夫する
朝の余裕がないときはつい適当な声掛けをしてしまいがちですが、急いでいるときこそ子どもの意欲が高まるような言葉掛けをしましょう。
意欲が高まる言葉とは
「もうできたの!?すごい!」
「ここまで自分で頑張ってみたんだね、えらいね。」
など、子どもの頑張りを認めるポジティブなものです。たとえできないことがあっても、頑張った過程を褒めてもらえることで、朝の準備を自ら進んでやろうとする意識が高まります。
また、「早く準備して。」などはっきりとしない言い方では、何を準備すれば良いのか上手く子どもに伝わりません。「ごはんを食べるから座ろうね。」「次はお着替えするからパジャマ脱いでね。」など、ひとつひとつ明確に伝える方が子どももわかりやすく、行動に移りやすくなりますよ。
子どもの楽しみな気持ちを共感する
朝の支度は子どもにとって「楽しみへの準備」であることを感じさせましょう。そのためには、子どもがその日に楽しみと思えるようなイベントを取り上げて共感することが大切です。イベントと言っても、日常的なちょっとしたものでかまいません。
「今日△△ちゃんと幼稚園で遊ぶんだよね。楽しみだね。」
「今日の給食は大好きなカレーだって!」
など、子どもの気持ちが高まるような出来事を共感し、「早く準備したい!」と思えるような状況をつくりましょう。
前日の準備をしっかりしておく
朝の準備時間を確保するため、前日にできることはできるだけ進めておきましょう。特に、子どもの持ち物などは前日に子どもと一緒に準備することで心にゆとりを持って進めることができます。朝の時間に余裕ができるのに加えて、忘れ物防止や、子どもが自分で用意しなければいけないという自主性も身につけられますよ。
また、連絡帳の記入や上着の準備など、小さな積み重ねも朝の時間を圧迫しがちです。イレギュラーなことにも対応できるよう「朝やれば良いか。」と思うことも前日に準備しておくことをおすすめします。
子どもと一緒に計画する
朝の準備は親だけでなく、子どもの日常でもあります。親がなんでも決めてしまうのではなく子どもの意見も取り入れ、一緒に計画を立ててみましょう。起きる時間や準備する順番などを子どもに決めさせることで、自分は参加しているという実感を湧かせて、自主性や責任感を養います。低年齢児であれば、「パパやママと一緒の時間に起きてみる?」と誘ってみるなど、YesやNoで決められる簡単な選択肢を与えてあげると良いですよ。
親子で前もって食べたい朝ごはんを決めたり、着たい服を選んだりしておくのもおすすめです。朝の時間短縮に加え、子どもの中でその選択が小さな楽しみになり、わくわくした気持ちで準備を進められるかもしれませんよ。
まとめ
朝の準備を楽しくスムーズに進めるテクニックを紹介しました。
子どもは楽しみと思うことやワクワクすることに敏感なため、その好奇心を上手く活用してみましょう。また、「やってあげたい。」という子どもへの想いも大切ですが、子どもができることや自分で頑張ろうとしていることは任せてみることも必要です。そして子どもの頑張りを認めることで達成感を得られ、大好きなお父さんやお母さんの役に立てたという喜びにも繋がります。
1日のはじまりである朝の時間を気持ち良く過ごせるように、家庭に合った準備方法を親子で考えてみてくださいね。
好奇心を朝の準備だけでなく学習にも取り入れたい、、、とお考えの保護者様
本項目でもお伝えしましたが、朝スムーズに起きて準備を進めるためには子どもの好奇心をうまく活用することが大事です。好奇心は朝の準備だけでなくすべてにおいて子どもの原動力となります。
しかし、悩みどころなのは
- 「子どもが好奇心を示すものを親が提案できていない」
- 「子どもが好奇心を示すものを親が理解できていない」
- 「好奇心を示さなくていいものに興味を示している」
- 「好奇心が続かず、目移りしてしまう」
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