【小学校受験】「音の数」問題の解説と説明・解けるようになるためのステップを紹介します。
小学校受験に取り組むのなら「音の数」問題の対策は欠かせません。しかし「音の数」をどうやって数えるのか、また、小学校受験ではどんな問題が出題されるのか、お悩みの方は多いと思います。小学校の受験対策に限らず、日本語の土台としても大事な「音の数」。この記事では小学校受験に出題される「音の数」の問題を解くコツ、よく出題される形式、問題の解説などを紹介します。
音の数とは
小学校受験において「音の数」とよばれる問題があります。「音の数」の問題には、言葉がいくつの音でできているかを把握し、指定された音の数でできている絵を選んだり、いくつかの絵の中から同じ音の数でできている絵を選んだりするものがあります。
では、実際の問題を見てみましょう。
音の数の問題例と解説
以下は、「天神」幼児タブレット版に収録されている、「音の数」の問題です。
答えは、左上の「せみ」です。
他の選択肢は「めがね」「カメラ」「うさぎ」で、それぞれ3つの音でできています。
では、どうしたらお子様が「音の数」の問題を解けるようになるのでしょうか。
「音の数」の問題が解けるようになるためのステップ
「音の数」の問題が解けるようになるためには、以下のようなステップをふんで取り組んでいくのがおすすめです。
・リズムに合わせて音の数を数える
・〇文字しりとり
・受験用の問題に取り組む
順に、詳しく見ていきましょう。
リズムに合わせて音の数を数える
まずは、身の回りのものの名前を挙げていき、いくつの音でできているかを数えるとよいでしょう。そのとき、手をたたきながら、音の数を数えるという方法がおすすめです。
例えば、先ほどの問題に出てきた「めがね」であれば、「め」・「が」・「ね」と、それぞれの音に合わせて3回手をたたくようにします。お子様には、日本語の音について細かい知識やルールを伝える必要はありません。代わりに、手拍子をしながら様々な言葉の音を数えていくことで、感覚をつかむことができます。また、親子いっしょに手拍子をすることで、楽しい雰囲気でコミュニケーションをとりながら学習することができるでしょう。
〇文字しりとり
続いて、「三文字の言葉でしりとり」のように、文字数を制限した「〇文字しりとり」もおすすめです。 この場合は、「りんご→ゴリラ→ラクダ」のように続けます。このようなしりとりを行うことで、「音の数」に対する感覚を養うことができます。 しりとりになるよう考えながら、音の数も数えるという言葉遊びは、難易度が高いです。お子様がわからなくなってしまったときは、ヒントを出したり、先ほど紹介した手拍子も組み合わせたりして、少しずつ行うとよいでしょう。特別な教材を使うことなく、移動中などのスキマ時間にも行えるため、習慣にしやすいこともメリットです。
受験用の問題に取り組む
「音の数」が理解できるようになったお子様は、小学校受験の問題集に取り組むとよいでしょう。実際の試験では、最初に紹介したように、指定された音の数でできている絵を選んだり、いくつかの絵の中から同じ音の数でできている絵を選んだりといった、様々な出題形式の問題があります。そのため、いくつかのパターンに慣れておく必要があるといえます。また絵の種類も、動物や果物、乗り物など様々なジャンルから出てきます。そのため、受験用の問題を通して、できるだけたくさんの物の名前を覚え、その「音の数」を数えられるようになっておくと、本番も落ち着いて取り組むことができます。
文字数と音数の違い
「音の数」の問題を説明する際に、気を付けなければならないポイントがあります。それは、「音の数」は「文字の数」とは異なる場合もあるということです。例えば、「でんしゃ」という言葉は4文字で表しますが、音の数は「で」「ん」「しゃ」の3つです。このように、小さい「ゃ」が入る音はそれも含めて1音で数えます。これを含む音のルールについては、次に詳しく説明します。
音の名前について
文字の数と音の数の違いについて、やや複雑に感じられた方もいるのではないでしょうか。ほかにも、お子様といっしょに「音の数」を数えているとき、これは1音で数えるのかな、2音なのかなと迷われることがあるかもしれません。日本語の音に関する知識があれば、安心して教えることができます。そのために大人が知っておきたい内容として、以下のようなものがあります。
・撥音(はつおん)
・拗音(ようおん)
・促音(そくおん)
・長音(ちょうおん)
それぞれ、どんな音を指しているのか、順に見ていきましょう。
撥音(はつおん)
日本語の「ん」の音は、撥音とよばれます。はねる音ともいわれ、1音として数えます。
例えば、「パンダ」の「音の数」は3です。「パ」・「ン」・「ダ」のそれぞれの音で、手を1回ずつ、合計3回たたくようにします。
拗音(ようおん)
日本語の小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」の音を拗音といいます。これは「ゃ」「ゅ」「ょ」も含めて全体で1音として数えます。
例えば、「ちょうちょ」であれば、「音の数」は3です。「ちょ」・「う」・「ちょ」のそれぞれの音で、手を1回ずつ、合計3回たたくようにします。
促音
日本語の小さい「っ」の音を促音といいます。つまる音ともいわれます。これは1音として数えます。
例えば、「きっぷ」であれば、「音の数」は3です。「き」・「っ」・「ぷ」のそれぞれの音で、手を1回ずつ、合計3回手をたたくようにします。「っ」で手をたたき忘れないように気をつけましょう。 小学校受験には、「つまる音が含まれている絵を見つけましょう。」といった問題が出題されることもあります。「音の数」の学習から派生して、つまる音が入っている言葉にも着目できると、よりよいでしょう。
長音
日本語の長くのばす音で、記号「ー」で表す音を長音といいます。
これは1音として数えます。例えば、「カンガルー」であれば、「音の数」は5です。「カ」・「ン」・「ガ」・「ル」・「ー」のそれぞれの音で、手を1回ずつ、合計5回たたくようにします。小学校受験には、「のばす音が含まれている絵を見つけましょう。」といった問題が出題されることもあります。「音の数」の学習から派生して、のばす音が入っている言葉にも着目できると、よりよいでしょう。
「音の数」問題の様々な出題形式
最後に、小学校受験で問われる「音の数」問題の様々な出題形式をご紹介します。具体的にどんなパターンがあるのか、「天神」幼児タブレット版の収録問題をもとに説明します。
答えは、右端の「さい」です。上の絵は「ぞう」なので、音の数は2つです。同じく2つの音でできている「さい」を選べば正解です。このように、お手本と同じ音の数でできている絵を選ぶ形式の問題が出題されることがあります。
「きつね」と「ほたる」、「きつつき」と「たけのこ」のように、同じ音の数の絵を線で結ぶことができると正解です。多くの絵が一度に出てくると難しく感じられますが、左列の上から一つずつ、同じ音の数でできているペアを探しにいくことがコツです。
答えは、右下の「カメラ」です。「音の数」に加えて「か」の音から始まるという条件付きの問題もあります。この問題では、3つの音でできているのが、「すいか」と「カメラ」で、「か」の音から始まるのは「カマキリ」、「かたつむり」、「カメラ」です。どちらか片方の条件に気を取られていると間違えやすいため、落ち着いて1つずつ考えられるかがポイントです。
まとめ
今回は、「音の数」の問題例と、どのような取り組みをすれば問題が解けるようになるのか、ということを説明しました。手拍子やしりとりなどの遊びを入れながら、お子様が楽しめるように取り組んでいくのがおすすめです。「音の数」の問題に挑戦するときも、少しずつ難易度をあげていくようにしましょう。
そして、「音の数」の練習だけでなく、日ごろの生活を通じて、お子様がたくさんの言葉に触れられるよう工夫することも大切です。お子様も保護者様も楽しみながら、できることから始めていきましょう。
「音の数」の練習のコツはわかったけれど、実際に取り組むのは大変そう・・・と感じられた方へ
「音の数」をご家庭で練習する際には、
・リズムに合わせて音の数を数える
・〇文字しりとり
・受験用の問題に取り組む
といった方法が有効だとご紹介しました。
とはいえ、「音の数」の簡単な問題集を探すのは、家事、育児、仕事などをしながらだとなかなか難しいかもしれません。
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なお、今回解説した「音の数」の問題は65問収録しています。 2つの音でできている言葉を選ぶ易しい問題から、お受験レベルの難しい問題まで用意されているので、スモールステップで問題を解く力を養うことができます。
収録問題数 65問
なんと収録問題数は65問!たくさんの問題に触れられるので「音の数」の問題に慣れることができます。
スモールステップで問題を解く力を養う
「天神」幼児版タブレット版に収録されている「音の数」は、①~③まで難易度が設定されています。
最初は、「2つの音でできている言葉を選ぶ」などの易しい問題から始まり、最後はお受験レベルの難しい問題まで出題されます。
解説したように、簡単な問題から徐々に難易度を上げていくことが上達のコツですので、「天神」を使えば、自然とスモールステップでの学習をすることができ、着実に問題を解く力を養うことができます。
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