子どもの成績アップ!小学校受験における「季節」の問題への完璧な対策
「季節」に関する知識は、お子様の普段の生活と強く結びついている上に、小学校受験でも非常によく問われるという特徴があります。
今回は、小学校受験に登場する「季節」に関する問題と、それらを解くためのポイントについて解説していきます。ぜひ、最後までご覧ください。
小学校受験における「季節」の問題とは
例えば、「ひな祭りは、どの季節に行われるものですか?」や「ヒマワリは、どの季節の花ですか?」のように、一つひとつの事柄がどの「季節」のものか、ということを尋ねられることはほとんどありません。
それよりも、同時に複数の事柄が示され、その中から同じ「季節」のものを選ぶ、といった問題がよく出題されます。実際に問題を見てみましょう。
「季節」の問題例と解説
以下は、「天神」幼児タブレット版に実際に収録されている問題です。
問題音声:「お手本の季節と同じ順番に、絵を並べましょう。」
ここではまず、画面の上部の「おてほん」にあるそれぞれの絵が、どの「季節」のものかを判断します。
そしてその次に、画面の中央部に並んだ選択肢の絵が、それぞれどの「季節」のものかを考え、「おてほん」の絵と同じ「季節」の順になるように並べていきます。
この問題は、「おてほん」の絵が、
左からそれぞれ「端午の節句【春】」・「七夕【夏】」・「お月見【秋】」・「クリスマス【冬】」です。
そして選択肢の絵が、
「ヒマワリ【夏】」・「雪だるま【冬】」・「クリ【秋】」「チューリップ【春】」です。
そこで、「おてほん」のように【春】→【夏】→【秋】→【冬】の順番になるよう、選択肢も、
「チューリップ【春】」→「ヒマワリ【夏】」→「クリ【秋】」→「雪だるま【冬】」の順に並べることになります。
問題音声:「お手本と同じように、春の絵には○、夏の絵には◇、秋の絵には△、冬の絵には☆を選びましょう。」
ここでは、上部の「おてほん」に示されたそれぞれの絵に、「季節」ごとに記号がついています。
そこで、画面の中央部にあるそれぞれの絵がどの「季節」のものかを考え、「おてほん」の絵と同じ「季節」のものに、同じ記号をつけていきます。
この問題では、「おてほん」の
「端午の節句【春】」に○・「七夕【夏】」に◇・「稲刈り【秋】」に△・「お正月の遊び【冬】」に☆がついています。
そして、画面中央部の絵が
「スイカ【夏】」・「コオロギ【秋】」・「サクラ【春】」・「マフラー【冬】」です。
そこで、「スイカ」に◇、「コオロギ」に△、「サクラ」に○、「マフラー」に☆をつけることになります。
なお、こちらの問題では、「季節」の名前を記号に置き換え、抽象的に考える作業が必要になりますので、問題例1よりも難易度の高い問題となっています。
では、これらの問題を解くために、お子様はどのような力を身に付けていけば良いのでしょうか。
小学校受験における「季節」の問題を解くために
「季節」の問題を解くためには、何よりもまず、「季節」ごとの代表的な生き物や食べ物、行事などについて、しっかりと知っておかなくてはなりません。
そこで、そのために普段の生活の中で行うことができる効果的な方法についてご紹介します。
散歩などで自然を感じる
「季節」についての知識を身に付けるためには、お子様自身がたくさんの体験をすることが重要です。
そのため、幼稚園や保育園への毎日の行き帰りや、お休みの日のお出かけ先などで、春のサクラを眺めたり、夏のセミの鳴き声に耳を傾けたりするなど、「季節ならではの自然」にたくさん触れるようにしてください。
その際、目で見たり、耳で聞いたりすることに加えて、手で触ってみたり、実際に食べてみたり、匂いを嗅いでみたりすると、お子様の体験として、より深く刻まれます。
生活に「季節」を感じるものを取り入れる
食事の材料に旬のものを使ったり、家の中に花を飾ったりすることでも、お子様に「季節」を感じてもらうことができます。
特にスーパーは旬の食材の宝庫です。
お子様と一緒に買い物に行き、野菜や果物、魚など、たくさんの旬の食材を見せてあげましょう。そして、それらを使った料理を食べてもらうことで、お子様は味や食感、匂いなどで「季節」を感じることができます。
絵本を読む
「季節」に関する知識を得るために、絵本を読むこともとても効果的です。
お子様が住んでいる地域によっては、例えば冬にあまり雪が降らず、雪だるまを作ったり、お友達と雪合戦をしたり、スキーをしたりするという機会を持つことがなかなか難しいという事情があるかもしれません。
そのような場合は、絵本を通して「季節」に関する知識を補うことができます。
「季節」感のあるカレンダーを利用する
多くのカレンダーには、その月にちなんだ写真やイラストが入っています。
そこで、このようなカレンダーをリビングや食卓などの、お子様の目によく入るような場所に置いておくと、自然に「季節」に関する知識を得ることに役立ちます。
また、普段なかなか目にすることがないような雄大な自然や、美しい景色の写真は、「季節」に関する知識だけでなく、お子様に大きな驚きや感動をもたらしてくれるかもしれません。
「季節」のイベントに積極的に参加する
お子様が全身を使って体験することも、「季節」に関する知識を得ることにつながります。
例えば、夏に海水浴に行って泳いでみたり、秋に芋ほりをした後、焼き芋を作って食べてみたりすることで、お子様は実体験として、それぞれの「季節」の様子を強くつかんでくれるでしょう。
カードで覚える
身近な事柄に加えて、「季節」に関する知識をさらに増やしたい場合は、市販のカードを使うことも有効です。
このカードをお子様と一緒に見るとき、それぞれのカードの絵について、名前と関係のある「季節」をお子様と言い合いっこすると、「季節」についての知識をさらに深めてもらえるでしょう。
また、カードを「季節」順に並べてもらうことも、お子様が「季節」の移り変わりを理解することにつながります。
「季節」ごとに撮った写真などを見返す
お子様とお出かけしたときなどに撮った写真や動画を後で見返すことも、とても効果があります。
なぜなら、「季節」に関する知識が実体験と結びついているので、お子様自身が思い出しやすく、その分、定着しやすいからです。
このとき、「この夏に食べたかき氷は、とても冷たくて美味しかったね」や、「この秋に見たモミジの葉っぱは真っ赤に染まっていて、とてもキレイだったね」などと、お子様にお声掛けをしていただくと良いでしょう。
「季節」の問題において出題が多い傾向にあるもの
次に、お受験問題で出題されやすいものの例をご紹介します。
植物
植物の中では、特に「花」がよく出題されます。
例えば、次のようなものです。
【春】サクラ、タンポポ、チューリップ、スミレなど
【夏】アジサイ、アサガオ、ヒマワリなど
【秋】コスモス、キンモクセイなど
【冬】サザンカ、ツバキ、シクラメンなど
また、秋の植物として、イチョウやドングリ、クリなどが出題されることもあります。
動物
動物の中では、特に「虫」がよく出題されます。
例えば、次のようなものです。
【春】モンシロチョウ、アゲハ、テントウムシ、ダンゴムシなど
【夏】セミ、カブトムシ、クワガタなど
【秋】コオロギ、スズムシなど
【冬】ミノムシなど
また、冬の動物として、「鳥」のツルやハクチョウが出題されることもあります。
景色
それぞれの「季節」を代表する景色が出題されます。
例えば、次のようなものです。
【春】満開の桜など
【夏】海水浴など
【秋】紅葉など
【冬】雪景色など
行事など
それぞれの「季節」に行われる行事や、関連するものが出題されます。
例えば、次のようなものです。
【春】ひな祭り(ひな人形)、こどもの日(こいのぼり・かぶと)、お花見など
【夏】七夕、花火、夏祭りなど
【秋】お月見(月・ススキ・おだんご)、芋ほり、稲刈り、七五三など
【冬】クリスマス、お正月(おせち、鏡餅、門松、お正月の遊び)、雪だるま、雪合戦、節分など
幼少期における「季節感」を養うメリット
「季節」に関する知識を増やすことによって、お子様は「季節」をより身近に感じてくれるようになります。
それには次のようなメリットがあります。
感受性を育む
はじめて目にするものに出あうと、お子様は好奇心をかき立てられたり、感動したり、興奮したりします。
そして、その回数が多いほど、お子様の感受性はどんどん磨かれ、豊かになっていきます。
「季節」にちなんだ事柄は、そのような機会を数多く提供してくれますし、感受性が豊かになると、お子様は、「季節」の移ろいを敏感に感じ取ったり、色や形、匂いや音のちょっとした変化に気付くようになったりします。
また、美しい自然に触れることは、お子様の美的感覚を養うことにもつながります。「季節」に触れることを通して、お子様は豊かな感受性を身に付けていってくれます。
学ぶ力を育む
好奇心を刺激されたり、心を強く動かされたりしたお子様は、「もっと知りたい!」「これは一体なに?」「どうしてそうなっているの?」という気持ちが次から次へと湧き出てきます。
このような気持ちは自ら学ぶ力の土台となり、学校での学習や、それ以降の学びにとっても、非常に大切です。そして、お子様は、知ることが楽しいことだと分かり、自分から調べることにワクワクしながら取り組んでくれるようになるでしょう。
「季節」に触れることを通して、お子様は学ぶ力を伸ばしていってくれます。
まとめ
お受験における「季節」の問題がどのようなものかということと、日頃からどんなことを意識すると良いかということについてご紹介しました。
「季節」に関連する事柄は非常に多く、広範囲であるため、すべてを身に付けることは難しいと感じられるかもしれません。しかし、何か特別な取り組みが必要というよりも、普段の生活の中で、身の周りの自然に目を向け、お子様に実際に体験してもらう機会を設けることが、「季節」の問題に対する一番の取り組みとなります。また、「季節」の問題は、お子様の生活と関係が深いため、そのぶん馴染みがあり、むしろ取り組みやすい分野ともいえるでしょう。
今回ご紹介した内容を参考にして、お子様と一緒にたくさん「季節」を感じていただければと思います。またその際は、楽しい経験や思い出であるほど、お子様の中にしっかりとした知識として蓄えられていきますので、ぜひ、そのこともあわせて意識くださればと思います。
「季節」の問題の対策はわかったけれど、実際にはなかなか時間が取れなさそう…と感じられた方へ
「季節」の問題の対策をご家庭で行う際には、
・普段の生活の中で、実体験の機会を多く設ける。
・絵本やカードなどを使って補う。
といった取り組みが大切であるとご説明しました。
とはいえ、そのような機会を頻繁に設けることや、お子様の様子に合った絵本や教材を準備することは、家事、育児、仕事などをしながらだと、なかなか難しいかもしれません。
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なお、今回解説した「季節」の問題は40問収録しています。
一見、問題数が多くないように思われるかもしれませんが、問題例でも見ていただいたように、一つの問題で、複数の季節や題材を扱う形式で出題されますので、たくさんの事柄に触れていただくことができます。
また、扱っている事柄は、お受験で出題されやすい事柄ばかりですので、お受験対策にぴったりです。
「季節」の問題だけで40問
天神では「季節」の問題を40問収録しています。記事内で問題例として説明した「お手本の季節順に絵柄を並べる問題」「季節を記号に変換し合わせる問題」などを用意しています。
知識問題にも「季節」は関わってきます
間違い探しなどで、「絵の中でおかしいところが一つあります。おかしいところを選びましょう」などの問題も用意されています。こういった問題も、どの季節に何の花が咲くか、どの季節にどんなイベントをしたかなどの知識を要する問題です。
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