小学校受験における「理科的常識」の苦手を克服する方法

小学校受験でもよく出題される「理科的常識」についての問題。

理科の知識を身につけ、問題が解けるようになるにはどうしたらよいのでしょうか。一口に理科と言っても、対象となる分野は幅広く、ひたすら机に向かって勉強するのにも限界があります。

今回は、小学校受験の「理科的常識」問題ではどのようなことが問われるのか、そして理科の知識を上手に学び身につける方法についてご紹介します。

目次

小学校受験において出題される常識問題の種類

常識問題というのは、小学生になる前にぜひ身につけてほしい知識やマナーについての問題です。問われる内容別に、「生活常識」「社会的常識」「理科的常識」の3つに分類することができます。

生活常識

「生活常識」は、主に家庭内の生活についての問題です。必要な知識として、次のようなものが挙げられます。

生活常識
日常生活で使う道具

例:時計、カレンダーなど

家事に使う道具

例:洗濯や掃除、炊事に使う道具など

食事のマナー

例:食器の並べ方、箸の持ち方など

社会的常識

「社会的常識」は、主に家庭外でのルールやマナーについての問題です。必要な知識として、次のようなものが挙げられます。

社会的常識
交通ルール

例:横断歩道の渡り方、道路標識など

公共の場所でのマナー

例:公園での遊び方、バスの乗り方など

身近な職業

例:警察官の乗る車、医師の使う道具など

理科的常識

「理科的常識」は、動物や植物、自然についての問題です。今回はこの「理科的常識」について、詳しく解説していきます。

出題されやすい理科的常識の分野

出題されやすい分野について、より細かく分類すると次のようになります。

生き物

1つ目は、生き物に関する問題です。生き物に関する問題で扱われる内容には、次のようなものがあります。

生き物

卵から生まれる生き物

「イヌ・キリン・イルカ・ペンギンのうち、卵から生まれる生き物を選びましょう。」というような問題が出題されます。

また「スズメ・メダカ・ヘビ・カメのうち、水の中に卵を生む生き物を選びましょう。」など、卵を生む場所について問われる場合もあります。

冬眠する生き物

「カエル・キリン・サケ・ウマのうち、冬眠する生き物を選びましょう。」というような問題が出題されます。実際に冬眠している動物を見ることはできませんから、図鑑などで調べておくとよいでしょう。

数え方(頭・匹・羽)

ライオン・ネコ・ネズミ・リスなど複数の動物の絵の中から、「1頭、2頭」と数える動物を選ぶような問題です。ライオンは「頭」、ネコは「匹」、ネズミも「匹」…のように、動物ごとに覚えていくのではなく、体の大きい動物は「頭」、体の小さい動物は「匹」と数えることが多いなど、体の特徴に注目して覚えていくとよいでしょう。

植物

2つ目は、植物に関する問題です。植物では、次のようなことが問われます。

植物

球根から花になる植物

アサガオ・ヒマワリ・チューリップ・アジサイなど複数の花の絵を見て、球根から育つ植物を選ぶ問題です。種から育つ植物よりも、球根から育つ植物の方が少ないので、そちらを覚えるようにするとよいでしょう。

土の上で育つ植物

トマトやジャガイモ、レタスなどの植物が、土の上で育つのか、土の中で育つのかなど、植物がどこで育つのか問われます。

自然・科学

最後に、自然現象や身の回りの事象についてです。自然・科学に関する問題で扱われる内容には、次のようなものがあります。

自然・科学

水に浮くもの、沈むもの

ナスやレンコンなどの野菜が水に浮くかどうか、また硬貨やペットボトルなどの身近な物が水に浮くかどうかなどが問われます。

風向き

風鈴、花、煙など、様々なイラストの中から、同じ向きに風が吹いているものを選ぶような問題です。

鏡に関する問題

積み木や、時計、斜め掛けカバンをかけた子どもなどを、鏡に映すとどう見えるかを選ぶ問題です。

理科的常識の問題例と解説

では、「天神」幼児タブレット版の問題を例に、理科的常識の問題について、いくつか見ていきましょう。

例1:問題音声「水の中に卵を生む動物を選びましょう。」

一見簡単そうですが、多くの知識を必要とする問題です。

  • チョウと鳥は陸上に(チョウは植物、特にモンシロチョウはアブラナ科の植物に、鳥は巣に)卵を生む。
  • カエルは水中に卵を生む。
  • イルカは水中に赤ちゃんを生む。

ここまで知っていると、自信を持ってカエルを選ぶことができます。

例2:問題音声「水に映ると、どんな風に見えるでしょう?正しいものを選びましょう。」

この問題は「水も鏡のように映って見える」ということを知っている、あるいは体得している必要があります。ただ、そのことを知っている大人でも、少々頭を悩ませてしまうのではないでしょうか。それが、小学校受験本番で問題を解く子どもとなるとなおさらです。

理科的常識を覚えるポイント

このような「理科的常識」を問う問題に対応するためには、どのような準備をすればよいのでしょうか。こうした知識を身につけるためのポイントを紹介します。

五感を刺激するような学習を行う

理科的常識問題に必要な知識の多くは、「五感」を通じて得ることができます。文字情報だけ、絵だけで覚えるたけでなく、動物の鳴き声を聞いたり、植物を触ったり、風を感じたり、五感を通した自然とのふれあいの中から学んでいきましょう。

日常から学ぶ

普段の生活の中で時間を決めて学習することは大切ですが、上に述べたように日常の生活からも学べることはたくさんあります。鏡の前で体を動かしてみたり、お風呂で色んなものを浮かべてみたりしてみましょう。こうした体験から学びを得るだけでなく、

「ふつう果物は水に浮くって学んだけど、ゆず湯のゆず、本当に浮いてる!」

のように、言葉で学んだ知識を体験と繋げることで、学習は深まっていきます。

動物園や水族館、植物園などに行く

動物園や水族館、植物園などに行く

「五感を通して学ぶ」と言っても、普段外を歩いているときに、サクラの葉とハナミズキの葉の違いに注目することはなかなかありません。そんなときは、ぜひ動物園や水族館、植物園などに足を運んでみてください。

「いっぱい観察するぞ!」という意識で、生き物や植物を「観察しにいく」ことはとても大切です。

さらに、体が震えるようなライオンの咆哮や、ふれあい体験で触ったイルカの感触、歩き疲れた先で見たバラの美しさなど、「意識」に「体験」や「感情」が加わることで、より強烈に記憶に刻まれることでしょう。

日常的に図鑑で見たものを振り返る

生き物や植物に興味が出てくると、自然と街中でも色んなものを観察するようになります。しかし、街には動物園や植物園のような解説板はありません。そこで、ぜひ家に帰ったら一緒に図鑑を広げてみてください。図鑑には、観察や体験だけでは知ることができない知識がたくさん詰まっています。

街で観察した生き物や植物を図鑑で振り返ることで、日常生活をオリジナルの動物園や植物園にすることができます。「体験したこと」に「図鑑で得られる知識」をかけあわせて、より知識を深めていきましょう。

受験用の問題に取り組む

たとえば、料理のレシピを知っても、実際に作ってみると必ずしも上手くいくとは限りません。

小学校受験も同様に、「知っている」ということと、それが「使える」ということの間には小さくない隔たりがあります。「知識がある」という状態から、「本番のテストで答えられる」という状況にしてあげる必要があります。「天神」幼児タブレット版などの小学校受験対策に使える教材を使って、テストを想定した準備をしておきましょう。

まとめ

小学校受験における「理科的常識」の出題内容と、身につけるポイントをご紹介しました。

小学校受験の理科的分野では、「体感できる事柄」を扱います。自然の中で多くの体験をして、図鑑や教材で確かな知識に落とし込み、問題を解いて使える知識にしていきましょう。

「理科的常識」の練習のコツはわかったけれど、実際に取り組むのは大変そう・・・と感じられた方へ

「理科的常識」を学習するポイントとして、自然や図鑑から学んだ後は、受験用の問題に取り組んでみることが大切だとご説明いたしました。

とはいえ、受験に向けて適切な問題を用意するのは、家事、育児、仕事などをしながらだとなかなか難しいかもしれません。

それならば、「天神」幼児タブレット版がお役に立てるかもしれません。

「理科的常識」の対策だけでなく、入試本番に向けて基礎をバランスよく身につけ漏れなくしっかり準備を進めたい、でも忙しい!という方なら、特におすすめです。「天神」幼児タブレット版では、「理科的常識」だけでなく小学校受験対応の問題を42単元3,800問収録し、保護者様が特別な準備をしなくても、タブレット一つで様々な小学校受験対策ができるツールです。

もし「気になる」と思われましたら、お気軽に資料をご請求ください。早く始められるほどコスパよくご利用いただけます。

なお、今回解説した「理科的常識」に関しての問題は233問収録しています。
先ほどご紹介した、動物や植物、自然科学の問題など、様々なジャンルの問題に数多く取り組んでいただくことが可能です。

「天神」幼児タブレット版における「理科的常識」の問題の特徴

収録問題数 233問

一口に「理科的常識」と言っても、本当に幅広い分野を含んでいることがお分かりいただけたかと思います。それらを無理なく網羅できるように、233問もの問題が収録されています。

スモールステップで「使える知識」を養うことができる

「天神」幼児版タブレット版に収録されている問題は、分野を幅広くカバーしていながら、スモールステップになっているので、難易度を徐々に上げながら学習していただくことができます。
たとえば、鏡の問題では「右手を挙げている」という簡単なものから、「浴衣を着て、お面をつけ、手には綿あめやうちわを持っている」という複雑なものまで出題されます。
スモールステップで徐々に難しい問題に取り組むことができるので、受験に向けて「使える知識」を養うことができます。

理科的な知識を獲得するためのコンテンツも充実

「天神」幼児タブレット版にはフラッシュカードという、絵の描かれたカードを音声または文字とともに見られるというコンテンツがあります。その中には、動物や植物などはもちろん、人体や宇宙に関することまで、理科にまつわるフラッシュカードが274枚収録されています。その他にも、生活的な知識、社会的な知識、さらには言葉の知識を得るためにも有効なフラッシュカードが、全部で2000枚以上収録されています。

これらを活用して、知識の獲得や、脳の活性化を期待できます。
「理科的常識」が苦手なお子さまには、ぜひ、「天神」幼児タブレット版のご利用をご検討ください。

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