幼児の知育におすすめ!百人一首が子どもにもたらすメリットと遊び方
スマートフォンなどの電子機器に触れることが多い現代の子どもたちですが、幼稚園や小学校では教育の一環として百人一首を親しむ機会が持たれています。興味を持って夢中で百人一首を覚える子もいるので、家庭でも取り入れて親子で楽しむのも良いですね。
今回は、未就学児でもできる百人一首の遊び方や知育効果はあるのかについてまとめました。子どもと一緒に百人一首をやってみようと考えている方はぜひ参考にしてください。
百人一首とは?
「百人一首」は、飛鳥時代から鎌倉時代ごろの100人の歌人による和歌を集めて作った歌集です。いろいろな和歌がある中で、藤原定家が秀逸なものを選んだとされています。
百人一首の特徴
百人一首の和歌は、五・七・五・七・七の三十一音で作られていて、上の句(五・七・五)「読み札」と下の句(七・七)「取り札」に分かれています。上の句が読まれるのを聞きながら、対になっている下の句の札を探して遊ぶので、上の句と下の句の両方を覚えていなければ、組み合わせが分からないというものです。和歌をたくさん覚えると、早く札を取れるようになってどんどん楽しくなっていきますよ。
また、百人一首では伝統的な和歌のリズムや日本の古典的な言葉の美しさを感じられます。読み札には、歌人の名前や肖像画が描かれているので「この人が作ったんだな・・・」と想像しながら読むのも楽しみのひとつではないでしょうか。
いろはかるたとの違い
「いろはかるた」は、文字の書いた読み札に対して、取り札がその絵柄となっているものです。読み札の1文字目が取り札の絵柄の右上に大きく書かれているので、平仮名が読める子どもは文字を探しながら遊べるでしょう。江戸かるた・尾張かるたなど地域によって特徴がある昔ながらの郷土かるたや、子ども用に作られたキャラクターかるたなど、種類が豊富です。
百人一首は何歳から取り組める?
百人一首は、漢字の横にふりがなが付いているので、平仮名が読める子であれば自分で読んで覚えられます。文字が読めない未就学児でも楽しめる遊び方や子ども向けの商品もあります。子どもに興味を持ってもらうためための百人一首については「子どもに興味を持ってもらうために」の項目で説明させていただきます。
百人一首の遊び方3種類
百人一首の代表的な遊び方を3種類紹介します。
- 坊主めくり
- 散らし取り
- 源平合戦
最初からすべての和歌を覚えるのは大変ですから、まずは簡単な遊び方から始めて百人一首を楽しみましょう。
坊主めくり
「坊主めくり」は、絵札だけを使って遊びます。上の句と下の句を覚える必要がありませんから、幼稚園児でも思いきり楽しめます。そして、誰が勝つのか最後までわからない大逆転の要素もあるゲームです。
1.絵札をよく混ぜて、裏返しの状態で中央に積み重ねる
2.順番を決めて、中央に積み重ねた札を取っていく
3.取った札が女性(お姫様など)の絵柄であれば、もう一度札を取る
男性の札であれば、札は自分の手元にためておける
坊主(僧侶)の札であれば、手持ちの札を全て捨てなければならない
4.最後に持っている札が多い人が勝ち!
坊主の絵札は13枚あるので、ゲームが終わるまでに何度も出てきます。絵札をたくさんためていても、坊主を取ってしまったら手元の札は0枚になってしまうので、札を取るときはドキドキして盛り上がる遊び方です。
散らし取り
「散らし取り」は、百人一首を使ったかるた遊びで、札を読む人は1名、取る人は2名以上必要です。
1.下の句の札を中央に並べる
2.読み手が読み札をゆっくりと読む
3.取る人は、読まれた上の句に対応した下の句を探し、見つけたら素早く取る
4.最終的に取った札の枚数が多い人が勝ち!
和歌をたくさん覚えている人は、読み手が上の句を読んでいる間に、続きの下の句を思い出して札を取れるので有利です。最初の3文字を読み上げた時点で下の句を取るような早い人もいます。勝つためにはたくさん覚えないといけないので、遊びながら和歌を覚えられますよ。
源平合戦
「源平合戦」は2つのチームに分かれて行うものです。遊び方は散らし取りと似ています。
1.取り札を50枚ずつに分けて、自分と敵の陣地にそれぞれ並べる
2.読まれた上の句に対応して下の句を取る
3.敵の陣地の札を取った時は、自分の陣地の札を相手に1枚渡す
4.自分の陣地の札が先になくなった方が勝ち!
自分の札は好きなように並べられるので、覚えている札は取りやすい所に置けます。源平合戦はチームで遊べますから、作戦を立てるのも楽しいですよ。
子どもに興味を持ってもらうために
子ども向けの百人一首は、字が読めない未就学児でも楽しめるように工夫されています。カラフルで扱いやすいものや可愛いイラストで親しみやすいものがありますよ。詳しく見ていきましょう。
キャラクターデザインの百人一首
子どもに興味を持って欲しいときは、人気アニメやお子様が好きなキャラクターが札にデザインされている百人一首がおすすめです。知っているキャラクターなら初めての百人一首でも親しみやすく始められます。
和歌の意味を理解できない幼い子どもでも、好きなキャラクターが描かれているカードゲームとして百人一首の雰囲気を味わえることがメリットです。キャラクターが和歌を読み上げてくれる商品やわかりやすく遊び方を教えてくれる解説書付きの商品もあるので、飽きずに楽しめますよ。
五色百人一首
五色百人一首は、手軽に百人一首を楽しめるようにと1980年代に小学校の先生をしていた向山洋一氏(日本教育技術学会 名誉顧問)が教材として広めました。100首の和歌が、青・桃・黄・緑・橙の5つのグループに分かれていて、色ごとに1ゲーム20首で楽しめます。取り札の裏には上の句が書かれているので、札を裏返すだけで上の句と下の句をセットで確認して覚えられるように作られています。
100首を一気に覚えるという感覚ではなく、緑を覚えたら青という風に段階的に進めていけますから「緑は全部覚えられた」という達成感を得ながら、次に進めるのがメリットです。色ごとに分けると1ゲーム3分ほどで行えるので、まだ集中できる時間が短い未就学児でもサッと楽しめるから無理なく続けられます。
幼稚園で使っているものと同じもの
幼稚園で使っている百人一首があるなら「幼稚園で楽しかったなら、おうちでもやってみようか」と家庭でも同じものを取り入れるのもおすすめです。仲の良い友達や先生と使い慣れているものなら、子どもは「ママ、こうやって取るんだよ」と誇らしげに教えてくれるかもしれませんね。
百人一首は子どもにどんな知育効果がある?
百人一首には、記憶力や聞く力などの知育効果があると言われています。これからの学習に役立つなら取り入れていきたいですよね。百人一首の知育効果について具体的に説明します。
記憶力が向上する
取り札はすべてひらがなで書かれているので、文字を覚え始めた3歳~5歳の子どもも楽しく取り組めます。百人一首には「決まり字」という取り札を特定できる文字がありますから、読み札の最初の1~6字を覚えておけば、取るべき札が早い段階でわかるようになります。
子どもは遊びで覚えると知識の吸収が早いですから、早く札を取れるようになると楽しくなって、どんどん覚えていけるでしょう。どの方法なら早く覚えられるのかを考えるようになるため、記憶力アップにつながります。
瞬発力が向上する
百人一首は、上の句を聞きながら、どの絵札かを一瞬で選ばなければなりません。また絵札を見つけたら、瞬時に手を伸ばして素早く取る必要があります。他の人に札を取られないようにするためには、瞬発力が大事ですから、最初はなかなか絵札を取れない子でも、繰り返し取り組んでいくうちに俊敏に反応できるようになってきます。
聞く力が向上する
百人一首は、読み上げられている上の句をしっかり聞いていないと札は取れませんので、集中して聞き取る力を鍛えられます。普段はにぎやかな子どもたちも、札を取るためにはグッと集中して静かに聞けるようになりますよ。
古典学習の土台ができる
中学や高校では授業の科目として古典学習がありますが、普段使わないような昔の言葉遣いや文法はつまずきやすい部分です。百人一首は何度も和歌を聞くので、遊びながら自然と古語のリズムや語感に触れることができます。未就学児のころに「昔はこんな言い方をしていたんだ」と興味を持って触れていれば、古典学習も抵抗なく学んでいけるでしょう。
家族とのコミュニケーション
家庭で百人一首に取り組むなら、保護者も一緒に和歌を覚えたりゲームをするのがおすすめです。和歌を覚えていなくても坊主めくりなら一緒に楽しめますし、和歌を読んで「初めて聞く言葉だね」などと家族とのコミュニケーションも増やせます。
親子で取り組むことで子どもは「一緒に楽しんでくれる人」がいるので安心して夢中になれます。「この上の句の続きは何だっけ?」と親が思い出せなくて困っていたら、子どもが誇らしげに教えてくれることもありますよ。
まとめ
今回は未就学児でもできる百人一首の遊び方や知育効果はあるのかについてまとめました。百人一首は、記憶力や聞く力、瞬発力などの向上につながります。文字が読めなくても「坊主めくり」は親子で遊べるので、未就学児でも一緒に楽しめます。お子様が百人一首に興味を持っているなら、家庭で取り組んでみてはいかがでしょうか?
「百人一首」を家庭学習に取り入れて記憶力を伸ばそう!
今回ご紹介した「百人一首」を、ご家庭の遊びに取り入れることで記憶力や集中力、語彙力を伸ばすことが出来ます。ぜひお試しください。
しかし子どもに受けさせたい育児内容は百人一首だけではありませんよね。様々なことを取り入れてみたいけど家事、育児、仕事などをしながらだと忙しくてなかなか難しいと思うこともあるでしょう。
では「百人一首」を含んだ通信教育ツールがあったら体験してみたくなりませんか?
「百人一首」などの遊びの要素も入れつつ、子どもの「好き」の気持ちを活かし楽しく取り組める教材を探している…という方に、特におすすめです。
「天神」幼児タブレット版では、「百人一首」だけでなく0歳から6歳までの5系統62ジャンル10,000問超を収録し、保護者様が特別な準備をしなくても、タブレット一つで才能を発掘して伸ばせる「才育」に適した子ども用教育タブレットです。
もし「気になる」と思われましたら、お気軽に資料をご請求ください。早く始められるほどコスパよくご利用いただけます。
幼少期に百人一首で日本語を学ぶ
意味がわからなくても問題ありません。古文の響きやリズムによって、言葉への興味関心を深めます。
集中力や記憶力、語彙力を養うトレーニングとしても活用できます。百人一首の読み上げとハイライト表示が言葉の学習を助けます。
子どもの「好き」の気持ちを活かし楽しく取り組める
お子様の「好き」を活かし、0歳から6歳までの全範囲から「これがしたい!」と思う内容をいつでも学べるのが「天神」です。知識、数量、言葉、記憶、思考の5系統62ジャンル、ひらがな、カタカナ、数、時計、図形、比較、朗読、百人一首などを収録。どれでも好きなものがいつでも使え、知的好奇心をくすぐります。
「百人一首」を取り入れながら勉強も学びたい!というお子さまは、ぜひ、天神のご利用をご検討ください。
現在、天神では無料体験を実施しています。
毎日楽しみながらゲーム感覚で取り組める問題を10,000問以上収録!
下記バナーから、ぜひ無料の資料請求と体験申込をしてみてください。