ワーキングメモリを鍛える!子どもにぴったりな習い事とは?

子どもが学校の勉強についていけているのか、親としては気になりますよね。

「子どもの記憶力が悪い」

「ワーキングメモリ不足だと感じる」

といった悩みをお持ちの保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ワーキングメモリとは、脳の前頭前野の働きの一つで、必要な情報を一時的に記憶して、処理する能力のことで、ワーキングメモリの大きさには個人差があります。ワーキングメモリを鍛えるためには、いくつか方法がありますが、今回は、ワーキングメモリを鍛えるのに役立つ習い事をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

目次

ワーキングメモリを鍛える子どもの習い事とは

近年では小さい頃から習い事を始めるお子様も沢山いらっしゃいます。厚生労働省が2018年に行った調査では、小学校低学年の子どもの8割以上が何かしらの習い事をしているという調査結果が出ています。普段の遊びの中で使わない思考を使うことは、ワーキングメモリを鍛えるという点でも期待されます。以下に習い事別に、どのような効果があるか見ていきましょう。

ピアノ・楽器

ピアノ・楽器

ピアノや楽器などの習い事は、両手で違う指の動きをすること、譜面を読みながら演奏することがワーキングメモリを鍛えるのに効果的だと考えられています。特に、譜面を読みながら楽器を演奏する作業は、少し先の譜面を読みながら、指を動かし続けることになるため、難しい曲になればなるほどワーキングメモリが鍛えられていきます。また、お手本の演奏と自分の演奏では何が違うのか?どうすれば上手に演奏できるようになるのか?と思考を巡らして工夫することも必要です。沢山の思考を同時に使うことでワーキングメモリを鍛える効果があります。

そろばん

そろばん

そろばんも、ピアノをはじめとする楽器と同様に指先を使う習い事です。ピアノと比べると、指先を動かす回数が多く、

  • 先生が読み上げる問題を耳で聞いてそろばんを弾く動作
  • 計算そのものをする動作
  • 計算した答えをノートに書き写す動作

瞬時にたくさんの思考を必要とします。難しい問題になれば、一問を解くのに何千回も手を動かすこともあるほどです。さらに、そろばんは速さが求められます。手を動かしながら、速さも求められることで、さらに負荷がかかり、ワーキングメモリを鍛えるのに効果的です。また、そろばんは計算を進めるときに、計算に必要な数と不要になった数の取捨選択をしたり、計算する数字を一時的に暗記したりという作業を常に行う必要があります。この点も、ワーキングメモリを鍛えるには効果的でしょう。

書道

書道

習字は、とめやはね、書き順に加え、先生から注意された部分に気を付けながら、慎重に字を書いていきます。お手本を見て、覚えて、真似て書くという一連の作業がワーキングメモリを鍛えるのに効果的です。適量の墨汁を筆につけ、止め・はらいなどに気をつけて文字を書区必要があったり、半紙には罫線もないため、限られたスペースにどのように配置していくかということも十分考えなくてはなりません。さらに、筆を持つときに指先を使い、絶妙な力加減で書き進めていく必要があり、頭と手先を同時に使うので、ワーキングメモリが鍛えられていきます。

ダンス

ダンス

ダンスは、先生の姿を見ながら身体を動かし、覚えていきます。耳から聞こえたリズムを感じ、覚えた振付を踊る必要があるため、まさに、頭と身体を同時に使う習い事です。身体を動かし続けるだけでなく、緩急を付けたり、動きを止めたりする必要もあり、身体をコントロールする能力も身に付きます。また、チームで踊るときは、仲間と動きを合わせたり、コミュニケーションをとったりする必要があるため、協調性も身に付きますね。

スポーツ全般(有酸素運動)

有酸素運動とは、筋肉を収縮させるときのエネルギーに、酸素を使う運動のことで、ジョギングや水泳、縄跳びなどがあります。運動をすると、筋肉が育つのと同じように、脳細胞も育ち、結果として認知能力がアップするという研究結果が出ています。また、運動前後でワーキングメモリの働きに差があったという研究結果もあるため、集中しなければならない状況の前に、有酸素運動を短時間行うことも効果的です。またスポーツは練習着に着替える習い事も多いため、「普段着を脱いで、練習着を着て、脱いだ服は畳む」ということをスムーズに行うためにもワーキングメモリを鍛える事に繋がります。日常生活で困らない能力をお子様に身につけさせたい場合も効果的です。

外国語教室

外国語教室

普段使っている日本語とは違う言語で話したり遊びをすることは「難しい」と感じることですが、それを自然に身につけられるのも幼少期ならではです。話すときには、頭の中では日本語で考えながら英訳し、どのような語彙や文法が当てはまるのか考えながら話す必要があります。聞くときには、それぞれの単語の意味を追いながら、文章全体としての意味を理解していきます。幼少期や小学校低学年向きの外国語教室は、歌や手遊び、ゲームなどを取り入れているところも多く、先生や友達とのコミュニケーションを楽しめる場でもあります。外国語を話したり、聞いたりするときには、頭の中でたくさんのことを考えながら、口を動かす必要があるため、外国語教室もワーキングメモリを鍛える場として適切な場所だと言えるでしょう。

プログラミング

プログラミング

2020年度から小学校で必修化されたプログラミング教育。プログラミングと言うとパソコンと睨めっこする様子を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、幼少期のプログラミング教室はブロックや迷路、紙のテキストなどを使うところも多いです。文部科学省は、プログラミング教育を通して、以下のような力を身に着けていくことが大切だとまとめています。

  • 情報を読み解く力
  • 情報技術を手段として使いこなし、論理的・創造的に思考して課題を発見・解決し、新たな価値を創造する力
  • 感性を働かせながら、よりよい社会や人生の在り方について考え、学んだことを生かそうとする力

プログラミングでは、自分で目標を設定したあと、達成するためにはどのようにすればいいのか、逆算しながら考えていかなければなりません。この過程が、ワーキングメモリを鍛えることに繋がります。

基本的には興味のあること

子どものワーキングメモリを鍛えることに効果的な習い事はありますが、子どもに無理強いしては、思っていた効果は得ることができません。運動が得意な子がいれば、音楽が好きな子、机に向かう勉強が好きな子もいます。何よりも大切なことは、「子ども自身が興味のあること」を続けていくことです。

例えば「ピアノはワーキングメモリの鍛錬に良いからやりなさい!」と親が強制して教室に通わせても、お子様には「嫌だな」という思いがあるのであれば、渋々習い事には行くけれど、気持ちが乗らず、練習や勉強をしなければ、結局ワーキングメモリの鍛錬に繋がる”思考と体を働かせる”機会は少なくなってしまうでしょう。ワーキングメモリは一日や二日頑張っただけで鍛えられるものではなく、継続していくことが大切です。大人でもそうですが、好きなことであれば「もっとやりたい」「もっと学びたい」という気持ちが出てきますよね。お子様の好きなことや得意なことは何でしょうか?そこから、お子様に合った習い事を見つけていきましょう。

学校の勉強の遅れを取り戻すために

学校の勉強の遅れを取り戻すために

子どもが学習の遅れを感じても、毎日どんどん授業は進んでいってしまいますよね。分からないことが増えていくと、憂鬱な気持ちになってしまうものです。学校の勉強に追いつけず苦労しているお子様は、ワーキングメモリが未発達であることも考えられます。発達障害があるなど専門家の指導が必要な場合もありますが、少しの工夫でワーキングメモリが鍛えられて学校生活がスムーズに送れるようになることもあります。親御さんも一緒にできる工夫を以下にまとめてみました。

予習復習に付き添う

まず、予習をすることのメリットは、学校での授業に積極的に取り組むことができることです。知っている内容だと、自信を持って授業に参加することができますよ。

次に、復習をすることのメリットをお伝えします。人間の記憶はとても脆く、習ったことの3分の2は、1日で忘れてしまうとも言われています。しかし、意味のあることや重要なことは、意識的になる分長い間、覚えておくことができます。何もしなければどんどん忘れていってしまうため、復習をすることはとても大切です。習ったその日のうちに、短時間でも復習をし、その内容を1週間後に5分ほどおさらいすると、記憶が定着していきます。

また、学校では分からなかったところも、ゆっくりと時間を取り、お子様のペースで取り組むことで理解できることも多いです。

脳を休ませる

脳に疲労が溜まると、脳の働きが鈍くなり、結果として学習意欲の低下に繋がります。脳の疲労の原因となるのは、ストレスや不規則な生活習慣です。また、目の使い過ぎも脳が情報過多になり、疲れてしまいます。

脳を休ませるために、大切なことは睡眠です。起きている間に脳に入ってきた情報は、睡眠をとることで整理され、定着します。睡眠不足だと、脳は情報を処理しきれず、頭がスッキリしません。思考力や判断力が低下するので、勉強した内容が身につきにくいのです。

小学生の理想の睡眠時間は10時間と言われているのをご存知でしょうか?また、全国学力調査でも、睡眠を8時間以上取っている子どもの方が正答率が高いことが明らかになっています。そのため、最低8時間以上の睡眠時間を確保できるようにしたいですね。

目の使い過ぎによる脳の疲労を避けるため、テレビやスマートフォン、パソコンなどの電子機器も、時間を決めて使うようにするのが良いでしょう。

まとめ

ワーキングメモリを鍛えるために効果的な習い事や、学習の遅れを取り戻すための方法についてご紹介しました。

ワーキングメモリを鍛えるには、頭と身体を同時に動かすことが大切です。今回ご紹介した習い事は、ワーキングメモリを鍛えるのはもちろん、集中力や判断力、記憶力なども培うことができる、子どもの脳に良い影響を与えるものばかりです。しかし、お子様にとって興味がない習い事だと、積極的に取り組むこともできず、効果が得られないかもしれません。習い事は、お子様の興味や関心のあることから探し、お子様に合った教室や先生を見つけることが大切ですね。

また、家庭で予習復習の時間を取って、学校で分からなかった部分を丁寧に解説をし、理解を深めていきましょう。そして、毎日しっかりと睡眠を取り、身体だけでなく脳も休ませてあげてください。

お子様に関するお悩みで、下記のようなことでお困りではありませんか?

お子様の生活や学習におけるお困りごと

・授業、勉強に集中できていない
・先生の問いかけや指示に従えない
・会話のキャッチボールが続かない
・複数の指示を覚えられない
・忘れ物、なくしものが多い
・学習についていけずに支援級を進められている

上記のお悩みを抱える子どもは、発達障害があると診断されたり、ワーキングメモリ不足などと言われがちですが、もし子どもがそうだとしたら、改善してあげることはできないのか。。。というお悩みを抱えてらっしゃいませんか?

ワーキングメモリの課題改善なら「天神」がお役に立てるかもしれません。

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すべての児童視覚ワーキングメモリ課題の数値がアップ
・短期間で視覚的短期記憶力が向上した
集中力が付いた
・課題をやりきって達成感や自信につながった

上記の結果が得られ、この結果を日本LD学会に発表しました。また、小児科医院が運営している発達障害の子どもの為の学習支援教室で、本システムを活用することによって、多くの子どもが主体的に学習するようになった事が報告されています。

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なぜ「天神」がワーキングメモリの改善に効果があるのか

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間違えると問題が変わり類題で反復。遅れ気味な教科だけを戻って学習することも

問題文章や選択肢が変わったり、異なる図形が表示されたり、問題数が多く類題も豊富です。あまり理解できていないまま答えを覚えて先に進んでしまうことがありません。年齢に関わらず学習する学年も選べるので「小学4年生だから小4の教材」ではなく、勉強の成果を求めるなら、得意教科は先取り学習、苦手教科は戻り学習をすることが可能です。

「教科書準拠」だから学習成果に直結します

「天神」は全国の小学校の教科書に準拠しているため、お使いの教科書の内容と同じように進めていくことができます。勉強が苦手だった子どもが「天神を始めてから、授業で”昨日、天神で予習した!”という経験を積み重ねることで、積極的に授業に参加するようになった。」というお声もいただいています。教科書通りの問題目次を学習する事でお子様の勉強に対する自信にもつながります。

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