子どもの脳を最大限に活性化するドーマン・メソッドの特徴とメリットについて

子育てを通して赤ちゃんと向き合っていく中で、親なら赤ちゃんの育て方について考えることが多いと思います。
しかし、子育てにおいては

「子どもはなんだかんだ勝手に育つから大丈夫!」
「一日中泣いて寝るだけ、言葉も話せないからほおっておいても変わらない!」

というような意見もよく聞きます。もちろん様々な考えがあっていいと思いますが、何歳からでも、出来ることは何でもさせてあげたい!いろんな経験をさせてあげたい!と思うのは当然の気持ちだと思います。

実は赤ちゃんの脳の成長は大人の10年分にもなると言われていて、早い段階から様々な体験をさせておくことが子どもの可能性を引き出すポイントとも言われています。今回は子どもの無限の可能性を引き出す教育法「ドーマンメソッド(ドーマン法)」を紹介します。

「ドーマン・メソッドって何?」
「ドーマン・メソッドは子どもの成長にどんな影響があるの?」

幼児教育について調べていく中で、ドーマン・メソッド(ドーマン法)という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。ドーマン・メソッドは、アメリカ発の乳幼児向け教育の手法のひとつで、幼少期の脳の発達を最大限に活かすことを目指しています。

この記事では、ドーマン・メソッドの基本や特徴、メリットについて解説します。

目次

ドーマン・メソッド(ドーマン法)とは

ドーマン・メソッドとは

ドーマン・メソッドとは、アメリカのグレン・ドーマン博士によって提唱された教育手法です。家庭で行える乳幼児教育プログラムとして、1960年代に世界中に紹介されました。

ドーマン博士は、世界100か国以上の子どもたちの脳の発達を研究をする中で「0歳から6歳までの子どもは、脳に適切な刺激を与えることで生まれ持った可能性を伸ばすことができる」ということに気がつきました。

この研究結果と気づきを本にして紹介した乳幼児プログラムが、現在のドーマン・メソッドです。ドーマン博士は、人間能力開発研究所を設立し、そこで子どもたちの脳の研究をしていました。では、人間能力開発研究所とはどのようなところなのか、解説します。

人間能力開発研究所について

人間能力開発研究所は、ドーマン博士と博士の妻によって設立された非営利団体で、もともとは脳に障がいを持つ子どもたちを救うため、子どもたちの脳の研究をしていました。

ドーマン博士が考えたトレーニング法を実践することにより、脳に障がいのある子どもでも、障がいがない子どもと同じか、それ以上に知性を発揮できるということを実証しました。

ドーマン博士はこの研究結果から、子どもたちが「生まれながらに持っている能力」を活かせていないことに気がつき、子どもの脳を最大限に活性化し、能力を開発する方法の研究に身を捧げました。

人間能力開発研究所は、ドーマン博士の研究や発見に基づき、新生児期や幼児期のそれぞれの発達段階に応じて、子どもの脳の潜在能力を最大限に引き出すことを目指しています。

ドーマン・メソッドの特徴

ドーマン・メソッドの特徴

ドーマン・メソッドの特徴は、子どもの早期教育に焦点を当てていることです。0歳から6歳までの間に「視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚」の五感を通じ、外からのさまざまな刺激を脳にインプットしていきます。

ドーマン・メソッドでは、人間の脳は0歳から3歳の間にもっとも成長すると考えられており、この時期に脳の8割が作られるとされています。この時期から、子どもに「視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚」の五感を通した多くの刺激を与えて脳を活性化させることで神経発達を促し、子どもの才能を伸ばすことが期待できます。

ドーマン・メソッドでは、主に

  • 運動
  • 算数
  • 文字
  • 知識

の4つのカテゴリーに分かれた脳刺激のプログラムを行います。視覚や聴覚など複数の感覚を同時に刺激していくことが重要とされており、文字や絵が書かれたカードを見せながら、読み上げるという手法が多く使用されています。いずれの脳刺激プログラムも、1回の取り組みにかかる時間は1日あたり数秒から長くても10分程度のものがほとんどです。

なお、ドーマン・メソッドの脳刺激のプログラムは0歳から6歳に向けたものですが、その中の多くは0歳から1歳、遅くても3歳までに始めることでより効果があるとされています。

これは、前述のとおり脳が成長する時期のできるだけ早い段階で脳に刺激を与えることが重要という考えに基づいたものですが、プログラムの取り組み方にも関係があります。ドーマン・メソッドの脳刺激のプログラムは子どもにカードを見せるものが多く、子どもがカードを集中して見る必要があるプログラムです。しかし、子どもが自由に歩く時期の場合は、その場でじっとしていることが難しいため、カードを使ったプログラムに取り組むことが難しくなる場合があります。

しかしドーマン博士は、たとえプログラムの通りに取り組むことができなかったとしても子どもは多くのことを学ぶことができ、何もやらないよりはプログラムに取り組んだ方が効果があると説いていますので、まずはできることからできる方法で取り組むということが可能です。

脳刺激プログラムの詳細な取り組み方は、カテゴリーごとにドーマン博士の著書で公開されていますので、興味のあるカテゴリーから読むことをおすすめします。

このようにドーマン・メソッドは、乳幼児向けの早期教育プログラムを取り入れており、視覚や聴覚などのさまざまな刺激を乳幼児期からどんどん子どもに与えていくという特徴があります。それでは、ドーマン・メソッドの脳刺激プログラム「運動」「算数」「文字」「知識」の4つのカテゴリーについて、それぞれ簡単に説明します。

運動について

ドーマン・メソッドの運動で有名なものは、「ぶらさがり」です。ぶらさがりを行うことで、次のような効果が得られます。

  • 骨格のバランスを整える
  • 身体のバランス感覚が養われる
  • 握力がつく
  • 胸郭を鍛えて、呼吸の能力を高める

ぶらさがりの他にも、新生児期から始められる「把握反射」(赤ちゃんの手に刺激を与えるとギュッと握ろうとする反射)のトレーニングやうつ伏せトレーニング、腹ばいトレーニングなどがあり、脳の成長を大幅に進めるトレーニング方法となっています。

回も同じ動作を行うことで、脳の成長が促されて神経の回路が完成し、次の発育段階への移行が早まります。

算数について

ドーマン・メソッドの算数はドッツカードが有名です。現在、ドッツカードは多くの幼児教室で取り入れられていますが、ドーマン博士が元祖と言われています。ドッツカードは、赤ちゃんに数を教えるために行うもので、追視運動や記憶力、瞬間的記憶能力や数学的センスを伸ばせます。

視覚から瞬間的に情報を得て記憶をすることで、脳を刺激していきます。具体的には、白地に赤丸が書かれたカードを⚫️=1、⚫️⚫️=2というように言葉で数を言いながらカードを見せていく方法です。

文字について

ドーマン・メソッドの文字は、13cm×50cmという大きいサイズの単語カードを使い、赤ちゃんに「読む」ということの感覚を教えることから始めます。

単語カードには、子どもが興味を持ちそうな単語をひらがな・カタカナ・漢字など日常で使用されている書き方で書きます。例えば、「パン」「お風呂」「犬」などです。アルファベットの「A」やひらがなの「あ」から教えるのではなく単語から教えるのは、単語は子どもにとって具体的で身近なものだからです。

やり方は、用意した単語カードを1枚ずつ子どもに見せながら、見せるのと同じタイミングで書かれている単語を読み上げていきます。重要なのはスピードで、1枚1秒以下という速さで単語カードを次々とめくっていきます。多くの幼児教育に取り入れられているフラッシュカードと同じやり方です。

知識について

ドーマンメソッドの知識は、ビッツカードを使用します。

ビッツカードは、紙に絵が書かれているカードです。動物や乗り物、食べ物など子どもにとって身近で興味があるものの絵が書かれたカードを見せるのと同時に、その絵の名前を読み上げるという方法で、1枚1秒以下の速さで行います。

このやり方は、幼児教育でよく使われるフラッシュカードのやり方と同じですが、より効果的に子どもに知識を与えられるようにビッツカードはカードの仕様が次のように推奨されています。

  • 背景なしの単一の絵
  • ひとつのカテゴリーにつき、10枚
  • 28cm四方のサイズ

ドーマン博士の著書では、ビッツカードの作り方や詳しい取り組み方が紹介されています。

ビッツカードを作るのはハードルが高いという保護者の方は、ビッツカードの代わりに市販のフラッシュカードを使用して取り組んでも良いです。

ドーマン・メソッドの取り入れ方と、費用について

ドーマン・メソッドを取り入れた教育はいくらくらい料金がかかるものなのでしょうか?どの程度ドーマン・メソッドの教育を取り入れるのかにもよります。主な選択肢は3つあります。

・ドーマン・メソッドの教育をしっかり教えてくれるスクールに通う
・ドッツカードを購入して教育に取り入れる
・ドーマン・メソッドを取り入れている幼児教材を使用する

それぞれ説明していきます。

ドーマン・メソッドの教育をしっかり教えてくれるスクールに通う

子どもにドーマン・メソッドをしっかり教えてほしいという方には、ドーマン・メソッドをしっかりと教えてくれる幼児教室やスクールに通うのが一番です。しかし専門的にドーマン・メソッドのみを教えるスクールは多くはありません。また、ドーマン・メソッドを教えるのに特別な資格が必要なわけではありませんので、教室を見つけたとしても教師の質を選ぶことが出来ないのはデメリットの一つでしょう。費用感に関してはスクールに寄りますが、下記に一礼を紹介します。

ドーマン・メソッドを取り入れたスクールの費用
時間レッスン費用教材費用施設費用月合計
1回/50分*3回30,000円2,500円500円33,000円
ドーマン・メソッドを取り入れたスクールの費用の一例

ドッツカードを購入して教育に取り入れる

手軽に取り入れやすい方法の一つです。ドッツカード自体は100円ショップなどで購入できるものもありますので、明日からでもスタートしたい!とお考えならおすすめの手段です。しかし、下記ドッツカードの記事でもお伝えしている通り、ドッツカードの使い方、効果を高めるためには多少なりともテクニックが必要です。もしすぐにでも取り入れる場合は下記記事を読んでみてください。

ドーマン・メソッドを取り入れている幼児教材を使用する

通信教材の中には、ドーマン・メソッドを取り入れた幼児向けの教材がいくつかあります。様々なものに興味を持つ赤ちゃんの気持ちは変わりやすいものです。高い教材を買ってみたはいいものの飽きて使わない……というケースもありますので。無料お試しなども出来る教材をまずは試してみて判断するのがおすすめです。

ドーマン・メソッドと他教育法との違い

幼児教育について調べたことがある保護者の方の多くは、それぞれの教育方法の違いについて知りたいのではないでしょうか。

ドーマン・メソッドが他の教育法ともっとも異なる部分は、「数学・数字・文字・知識」を0歳からでも教えていく早期教育を取り入れている点です。幼児教育で有名なモンテッソーリ教育やシュタイナー教育、フレーベル教育では、幼児期の学習はあまり推奨されていません。しかしベクトルは違えど、いずれの教育法も運動や脳への刺激を重要としていて、子どもには生まれ持った素晴らしい能力がある、という思想を持っているという共通点があります。

ドーマン・メソッドのメリット

ドーマン・メソッドのメリット

ドーマン・メソッドに取り組むことで得られる最大のメリットは、「子どもが生まれながらに持っている能力を十分に発揮することで、充実した人生を送ることができる」ことです。

ドーマン・メソッドで育った子どもは、あらゆる面において優秀になると言われており、運動能力はもとより、何かを学びたいという気持ちや好奇心が育まれ、非認知的な能力が高い傾向にあります。

またドーマン・メソッドは、良好な親子関係の元で行うことが大切とされています。

ドーマン博士の著書には、子どもに誠意を持って教えることや子どもを抱きしめて褒めること、子どもの顔をしっかりみて微笑みながら話すこと、子どもに「大好きだよ」「素晴らしいね」と声をかけることなど親と子のスキンシップやコミュニケーション、子どもに愛情を注ぐことが子どもの成長にとっていかに重要であるか書かれています。また、子どもの「もっと知りたい!もっと学びたい!」という心を大切にするための親の心得も示されており、子どもの心の豊かさや自己肯定感を高めることにも繋がります。

ドーマンメソッドのドッツカードには、知識量を増やすだけでなく、右脳を活性化させて、記憶力や集中力の向上、さらには心を育てる効果もあることを紹介しました。

しかし、家事・育児・仕事などもあるし、それにプラスして色々なことを追加していくのは大変、、、 
分かった気がしてもポイントをおさえながら実際にするのは大変そう、、、

などのお悩みをかかえていませんか?

もっと手軽に、ドッツカードを取り入れることが出来ればなぁ、、、

と。

子どもの右脳教育要素が盛りだくさん。
さらに幼児期に学ぶ内容をまるっと学習できる。
そんな方法があったら試してみたくはありませんか?

・自主性や主体性を育てられる
・読み聞かせもできる
・遊び感覚で集中しやすい
・常に褒めてくれる仕組み

などに加え、

・700種類2000枚以上のドッツカード、フラッシュカードでの右脳育成
・ひらがな・カタカナ・英語の読み書き
・論理的思考力など非認知能力の育成

さらにママ・パパは幼児教育の知識やスキルも身に付けられる。

そんなツールが「天神」幼児タブレット版です。

今なら自宅にタブレットが届く無料体験も受付していますので、ぜひ試してみてください。

幼児期は脳は6歳までに90%ができあがると言われます。
「幼児教育はまだ早い」と思われている方ほど、早めの取り組みをおすすめします。

Share
目次