【0〜3歳のお子様に】モンテッソーリ教育における7つの教育環境
モンテッソーリ教育とは、子どもの「自分で学び、自分で自分を育てる力“自己教育力”」に着目した教育法です。考案者のマリア・モンテッソーリは、イタリア初の女性医学博士取得者であり、幼児教育の開発者としても有名な人物です。マリア・モンテッソーリは、障害のある子ども達との関わりの中で「経験・体験して感じた感覚に基づいて行われる教育“感覚教育”」の大切さに気づきました。そして、障害のあるなしに関わらず、全ての子どもにとって「感覚教育」が重要だと考えたマリア・モンテッソーリは、実践・研究を重ね、現在も支持されている『モンテッソーリ教育』を築き上げたのです。
本記事では、マリア・モンテッソーリ考案の「モンテッソーリ教育」を行う際に大切と定義されている“7つの教育環境”について詳しく説明していきます。幼児期にどんな活動をすればよいか迷っている方は参考にしてみてください。
モンテッソーリ教育における7つの教育環境
マリア・モンテッソーリは、「モンテッソーリ教育を行う上で大切になる環境」が7つあると定義しています。その7つの教育環境は下記の通りです。
- 粗大運動の活動
- 微細運動の活動
- 日常生活の練習
- 言語教育
- 感覚教育
- 音楽
- 美術
これらの環境をより具体的に理解できるように、項目ごとに説明していきます。ではさっそくみていきましょう。
粗大運動の活動について
粗大運動の活動とは、「全身運動」のこと。
0歳児ならば今後立ち上がるための身体づくりが必要になりますし、1歳児ならば今後駆け回るための筋力・体力が必要になるでしょう。そのためにも、適切な運動を行える、身体づくりをするための環境を整える必要があります。その環境づくりに関する内容が「粗大運動の活動」に分類されるのです。子ども達は自然にハイハイしたり歩いたりできるようになりますが、必要な肉体・必要な体力がなければ、それらの発達は見込めません。そのため、適切な環境を整える必要があるのです。
0歳児は、室内での粗大運動で構いません。少し離れたところから呼びかけるなどして、ハイハイ(全身運動)をするように促しましょう。そして、自立歩行ができる年齢になったら、公園などに連れて行き、全身を使って遊ばせるようにするといいでしょう。体幹の強化やバランス感覚の強化などが期待できるだけでなく、心もリフレッシュするので気分転換にも最適です。
微細運動の活動について
微細運動の活動とは、「手や指などの繊細な運動」のこと。
衣類のボタンの開け閉めや飲み物のふたを開ける行為など、日常には微細運動を必要とする機会が多くあります。しかしそれらの行為をするのにも、経験の積み重ねや訓練が必要です。そのためにも、実践を重ねられる環境を整えなければいけないといえるでしょう。
具体例としては、「にぎる」「はなす」「たたく」「はらう」などです。握手や指相撲遊びは微細運動にもなりますし、コミュニケーションを図るための手段としても最適です。また、2歳児以降のお子様には“肩たたき”などもおすすめです。保護者の方も嬉しい気持ちになりますし、お子様も役立てる満足感を体験できるので、両者が喜べる素敵な時間を過ごせるでしょう。
日常生活の練習について
日常生活の練習とは、「粗大運動と微細運動をあわせて行う日常生活の練習」のこと。
衣類の着脱や靴の着脱、食器洗い・食器拭きや配膳のお手伝いなどの作業が該当します。子どもの世話をしていると、失敗を回避するためにすべて手伝ってしまうことがありませんか?しかし、お子様ができることまで手伝ってしまうのは、経験する機会を奪うことにつながるため注意が必要です。
作業に取り組んでいる時間は集中力が必要になるので、集中力を高める効果が期待できます。また、成功体験は自己肯定感を育むことにもつながるので、失敗を恐れずにお子様の意欲を尊重するようにしましょう。
言語教育について
言語教育とは、「ことばの教育」のこと。
聞いたり話したり、読んだり書いたりする教育です。私達人間は、聞いた言葉を話し、目にした言葉を書いています。そのため、言語を習得するには、言語に触れる機会を増やすことが重要なポイントになります。
声・言葉を耳にせず、目にもしなければ、言語の習得は不可能です。言語の習得が目覚ましい幼児期は、たくさんの声・言葉に触れられる機会を設けなければいけません。0歳児〜3歳児の発達段階は「聞くこと」「話すこと」が特に重要になります。語りかけや絵本の読み聞かせ、手遊びなどを積極的に取り入れることがおすすめです。
感覚教育について
感覚教育とは、「五感を意識した教育」のこと。
五感は、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の5種類です。これらの感覚を刺激する体験・経験ができる環境を整えるようにしましょう。落ち葉がきれいな時期の散歩を例にあげると次のようになります。
美しく色づく木々をみて(視覚)、足元で鳴る枯葉の音(聴覚)を楽しみます。カツラの枯葉は甘い匂いがしますから嗅覚へのアプローチになるでしょう。また、枯葉の触り心地を確認すれば触覚を育む効果も期待できます。感覚教育と聞くと難しい教育法に聞こえますが、日常の中にも感覚教育を行うためのきっかけがあふれています。ぜひ五感を意識しながら生活するようにしましょう。
音楽について
音楽とは、「音に関わる学び」のこと。
歌ったり踊ったり、静かにしたり大声を出したりして、音やリズムに触れ、知識を増やし、自己表現力を養います。幼児期の音楽教育の目的は、主に「耳の育成」や「音楽性を培うこと」。幼児期の音楽教育カリキュラムには「静けさの体験」や「高質・音質の弁別」、「歌唱」や「リズム活動」、「楽器演奏」や「音楽鑑賞」などの10項目が取り入れられています。
静けさを通して音に気づいたり、低い音と高い音の違いを理解したり。音楽教育を行うための環境づくりは難しいと感じる保護者の方も多いかもしれませんが、鍵盤ハーモニカの低音と高音をくり返し聞くなど手軽にできる体験でも構いません。この世界にはさまざまな音があること・表現方法もさまざまであることに気づかせることが、幼児期の音楽教育では重要なことなのです。
美術について
美術とは、「絵画を描いたり、創作をしたりして、芸術を楽しむ」こと。
音楽も美術も自己表現するための方法ですが、音楽は音やリズムを利活用して自分を表現する一方、美術は絵画や粘土など、ものを用いて自分を表現するのが特徴です。美術活動は、手や指を使って取り組む内容が多いので、微細運動の訓練になります。また、制作中は集中して取り組む必要があるので、集中力を高める効果も期待できるでしょう。
晴れの日は屋外での全身運動、雨の日は室内で美術に関する活動にするなど、メリハリのあるスケジュールにするのがおすすめです。何からはじめていいかお悩みの場合は、小麦粘土からはじめてみるのもいいでしょう。小麦粘土は、小麦粉に水を加えるだけで完成します。小麦粘土を作る過程も楽しめますので、ぜひお試しください。
まとめ
今回の記事では、モンテッソーリ教育における7つの教育環境について説明してきました。
子どもの自己教育力は、適切な環境が整うことによって、より効果的に育まれると考えられています。今回ご紹介した7つの教育環境を参考にしながら、ご家庭でできる教育環境の整備をはじめてみてはいかがでしょうか。
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