フラッシュカードは子どもにおすすめ!幼児教育への効果と危険性を詳しく解説!
フラッシュカードを子どもの幼児教育に取り入れる方の中には、
という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。幼児教育への関心の高まりから、フラッシュカードについてもさまざまな情報が溢れています。
この記事では、フラッシュカードの取り組み方や効果、注意点について紹介します。フラッシュカードのことが気になっているけれど、よく分からないので詳細が知りたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。
幼児教育におすすめ「フラッシュカード」とは
フラッシュカードは、表面に動物や身の回りの物などのイラストが描かれ、裏面にその名称が書かれています。
カードを子どもに見せて、名称を読み上げながら高速でめくっていく手法で、多くの幼児教室でも取り入れられている学習教材です。意識的に処理しきれない速さでカードを見せることで、右脳を活性化させることができます。カードの種類は、身の回りの生活で目にするもの、動物や昆虫などの生き物、ひらがなや英語、漢字、数字など、幅広く存在します。
幼児期における「映像記憶」能力について
映像記憶能力とは、一瞬見ただけの情景や事象を、写真を撮るように記憶する能力のことです。この能力は霊長類が持つ原始的な能力で、乳幼児には一般的に備わっていますが、言語を身に着けていく過程で衰えていきます。
しかし中には、大人になっても映像記憶能力を保持している人もいます。神経衰弱でペアのカードの位置をよく覚えていたり、頭の中で教科書をめくって書いてあることを思い出せたりする人がいますが、この能力に長けた人の良い例です。乳幼児がもつ映像記憶能力を活性化させる目的で、多くの幼児教室や塾でフラッシュカード教材をプログラムに取り入れるようになりました。
フラッシュカードは何歳から出来る?
フラッシュカードは0歳の赤ちゃんから取り組めます。具体的には、色を認識し始める3~4ヶ月頃から使用できるでしょう。人間の脳は3歳までに80%、6歳までに90%成長します。なので、この0~3歳の間にフラッシュカードを始めることが、脳を活性化させて、伝達回路を育てるのに効果的と言われています。
しかし、「〇歳になったから手遅れ」ということはありません。現に小学生になってからフラッシュカードを始めて、カードで見た内容がテストに出て点数が上がり、自信がついたというお子さんもいらっしゃいます。やってみたいと思い立ったら、何歳でもやってあげるのがいいでしょう。
フラッシュカードのルール
フラッシュカードのやり方を説明します。
事前に、10枚程度のカードを束にして手元に用意します。めくるときは、フラッシュカードの束を片方の手で持ち、反対の手でテンポよく後ろから前にめくります。1枚1秒以下を目安にめくるようにしましょう。このとき、指で絵が隠れないように注意します。最初は速くめくれないかもしれませんが、1週間もすれば慣れてスムーズにめくれるようになっていくでしょう。また、一度にたくさんフラッシュするよりも、1日の中で頻度を多くする方が、脳の回路を活性化できます。小さい子どもの集中力を考えても、1回の時間は短めにするのがいいでしょう。
できたら、朝・昼・晩と分けて取り組めるといいですね。算数・国語・社会・理科など、さまざまな分野のカードを見せてあげると、幅広い知識のインプットにもなります。
フラッシュカードの効果について
フラッシュカードには次のような効果があると言われています。
- 語彙力の向上
- 記憶力の向上
- 集中力の向上
- 優しい心が育つ
中には「なぜフラッシュカードでこのような効果が?」と思われるものもあるのではないでしょうか。順に詳しく説明していきますので、ぜひご覧ください。
語彙力の向上
フラッシュカードをすることで、通常の子どもの約4倍の語彙力を身に着けられると言われています。特に2歳までにフラッシュカードをしていた子どもは、発語が早く、コミュニケーションがとりやすくなるという傾向が見られます。「イヤイヤ期でも言いたいことを言葉で伝えてくれた」という話も耳にします。語彙が豊富だと、幼いころから自分の考えや気持ちを伝えられて、表現力も磨かれていきます。また、日常の中で「これ、知っている!」という言葉(情報)が多いことから、身の回りのさまざまなことへの関心が高くなり、学びが好きな子になりやすいと言われています。
記憶力の向上
人間の脳は、生まれたときは右脳優位な状態ですが、3歳頃から言語の習得にともなって左脳優位になっていきます。そこで乳幼児期に、高速で大量のカードを見せることで右脳が活性化されると、右脳と左脳の両方を使えるようになっていきます。すると、楽に覚えられて忘れない脳になると言われています。苦労して暗記しなくても、すいすい覚えられる記憶力が身に着けられるのだとしたら、とても魅力的ですよね。
集中力の向上
右脳の働きがよくなることで、脳の伝達回路が活性化して、情報処理能力も上がります。情報処理能力が上がると、集中して効率よく勉強や仕事に取り組めるようになります。フラッシュカードをするようになってから、落ち着きのなかった子が、自分の席で集中して作業に取り組めるようになったり、周りの雑音に気をとられることなく作業に没頭できるようになった、という声も耳にします。
自信の向上
先にも述べましたが、フラッシュカードで大量の知識がインプットされているので、日常の中で「これ知ってる!」ということが多くなります。特に小学校に入学して授業が始まったときに、知っていることが多いというのは自信に繋がります。また、人はまったく知らないことよりも、少しだけ知っていることに興味を示します。フラッシュカードでいろいろな言葉を見聞きした状態がまさにこの「少し知っている」状態です。結果として、授業にも意欲的に臨むようになり、優秀な成績をおさめて、さらなる自信に繋がるという好循環を生み出しやすくなるでしょう。
優しい心が育つ
優しい心が育つというのは、フラッシュカードそのものの効果というよりも、右脳が活性化することで、優しい心が育ちやすくなるということです。左脳が、競争・比較する脳に対して、右脳は、共存・楽観的な脳です。そのため、右脳が活性化すると、相手の感情を自分事のように感じて、「相手の喜びが、自分の喜び」というように、思いやりのある優しい子になると言われています。また、人と比較して落ち込むことがあまりないので、悩みが減って生き方が楽になるとも言われています。
フラッシュカードの注意点について
たくさんのメリットがあるフラッシュカードですが、やり方によっては逆効果になってしまうこともあります。一番避けたいのは、保護者様がイライラしてしまうことです。右脳はリラックスしている状態のときに働きます。「ほら、ちゃんと見ないとダメでしょ!」と無理やりカードを見せようとしていたら、親子ともリラックスできませんよね。
このような時は対応方法が分からないと、イライラしてしまうかもしれません。以下に対応方法を紹介するので、参考にしてください。
フラッシュカードでイライラしないための方法
フラッシュカードでイライラしないための具体的な方法は次の4つです。
- 見ていなくても吸収していることを知る
- ゲーム要素を取り入れて楽しむ
- 腹八分目でやめる
- 時には思い切って休むことも大切
どれも効果的で大切なポイントです。順番に説明していきますね。
見ていなくても吸収していることを知る
フラッシュカードは見ていなくてもOKと思いましょう。なぜなら、「見てほしい」と思うとどうしてもイライラしてしまうからです。最初は座って見ていてくれても、動きたい盛りになった子どもを止めることは出来ません。それでも、しっかり耳で聞いていますし、右脳は「感じる脳」なので、インプットになっています。保護者様が楽しそうにカードをめくっていたら、気になって戻ってきてくれますよ。
ゲーム要素を取り入れて楽しむ
先に「カードを見てくれなくてもいい」と述べましたが、そのうえで子どもが見てくれる工夫を紹介します。ポイントは、お子様が楽しくフラッシュカードに参加できるようにすることです。アウトプットできるようになってきたら、「りんごはどっち?」などと聞いてみるのもいいですね。カードをめくっている途中でお子様のおしゃべりが始まることもあるでしょう。そんな時は、手を止めて聞いてあげて大丈夫です。右脳はリラックスしているときに優位になります。ルールに縛られるよりも、親子でカードの時間を楽しむことを最優先にしましょう。
腹八分目でやめる
子どもがカードを見てくれていると、つい「今のうちにたくさん見せたい」と思いますが、腹八分目でやめるのが継続のコツです。子どもはおなか一杯になると、興味を失ったり、「もう見たくない」と拒否してしまったりします。少し足りないくらいで「続きは明日ね」としたほうが、継続しやすいですよ。お子様の集中力にもよりますが、1日10分程度で終わらせられるといいでしょう。
時には思い切って休むことも大切
疲れていて気分が安定しない日や、どうしてもイライラしてしまう日は、思い切ってフラッシュカードを休むことも大切です。真面目な保護者様ほど、お子様のことを思うあまりに「やらねばならない」という気持ちを強くお持ちになるかもしれません。ですが、先述の通り、右脳はリラックスした時に働き出す脳です。「できない日があってもいいや」と保護者様がリラックスすることで、お子様の心もリラックスできますよ。
フラッシュカードの危険性について
フラッシュカードに関しては様々な意見があり、幼児教育に取り入れるべきかどうかが議論されることもあります。しかしどんな教育もメリットと合わせたデメリットはあります。ここでは危険性と合わせて、改善する対策も紹介します。
受動的になる
フラッシュカードは一方的な情報提供になりやすく、子ども自らが考えたり、発見する機会を奪う可能性があります。
フラッシュカードを使う際に、子供に質問を投げかけたり、カードに関連する物語や実生活の例を話して、子供が考えたり、発見する機会を提供していきましょう。
プレッシャーになる
フラッシュカードをめくる親や教師からの過度な期待や圧力が子供にストレスを与え、フラッシュカード自体が楽しみではなくなってしまい、学習自体のモチベーションが下がってしまう可能性があります。
フラッシュカードを使う際に、結果よりもプロセスを重視し、子供が楽しんで学ぶことを最優先にしましょう。間違いを叱らず、失敗を恐れない環境を作り、褒め言葉や励ましの言葉を多く与えましょう。
感覚体験が不足する
フラッシュカードは視覚情報に偏りがちで、他の感覚(触覚、聴覚、運動感覚など)を使った学習機会を減少させる可能性があります。
フラッシュカードの使用に加えて、触覚、聴覚、運動感覚を刺激するような多様な学習活動を取り入れます。例えば、フラッシュカードをきっかけにして知った実物の物に触れたり、音楽に触れたり、体験と組み合わせることで感覚体験を補足します。
フラッシュカードには、知識量を増やすだけでなく、右脳を活性化させて、記憶力や集中力の向上、さらには心を育てる効果もあることを紹介しました。
「フラッシュカードをぜひ、わが家の教育に取り入れてみよう!」と思っても実際にやってみると、様々なカードを用意する手間や、めくる側の技術の習得など、実際には「様々なことに時間を取られて大変」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
デジタル教材「天神」の幼児版タブレットでは下記動画のような、日本語と英語のフラッシュカードを約700種類2,000枚以上収録しています。※タブレットにて利用する事ができます。
読み上げ、めくるスピードはフラッシュカードをやったことのない方でも、「おそめ」「標準」「はやめ」「手動」4段階の速度調整機能付きですので安心してご利用いただけます。資料をご請求いただくと、無料体験のご案内もお送りしています。天神のタブレットで実際にフラッシュカードを体験していただきご家庭で活用いただけそうかをじっくりご確認いただけます。ぜひ資料をご請求ください。