放課後等デイサービスの運営は儲かる?儲からない?収益事例と仕組み作りを紹介

障害のある子どもたちに放課後や長期休暇中の支援を提供する福祉サービスとして、近年注目を集めている「放課後等デイサービス」。福祉事業として安定した需要がある一方で、実際に運営するとなると収益性や運営の仕組みについて不安を感じる方も多いでしょう。

町のあちこちで放課後等デイサービスが開所される様子を見て、「儲かるのかな?」「儲かるなら起業しようか」と思われたでしょうか。新設の放課後等デイサービスや順番待ちの放課後等デイサービスがある一方で、儲かるどころかすぐに閉所される事業所もあります。放課後等デイサービスは基本的には「障害のある子どもたち」のための福祉サービスです。そのため「儲かる」「儲からない」だけを基準に運営を行うわけではないでしょう。

しかし「儲かるのか?」という疑問は、これから開業を検討して、継続的に運営をしていこうと検討されている方にとって重要なポイントです。そして現状で儲かっていない放課後等デイサービスは早急な対策が必要です。

しかしあなたはこう考えてはいませんか?
「簡単に儲かるような仕組みづくり」なんてないのでは?と

そんなことは決してないので安心して下さい。数多くの放課後デイサービスに導入実績のある天神が見た、「長期にわたり安定した運営を行うために取り組むべき運営方法」を紹介します。

これから運営を開始しようと考えている人、始めたけれどうまく運営が出来ていない人、ぜひ一度この記事を読んでいただき実践して下さい。思うような結果が出ていない人には必ず大きな結果が出るはずです。

放課後等デイサービスの収益について

放課後等デイサービスは児童福祉法に基づくサービスであるため、公的な助成金や給付金を活用できる点が収益の安定に大きく影響しています。福祉事業者として安定した運営を目指すためには、年間の収益をはじめ、事業のキャッシュフローや利益率などの収益モデルを理解することも大切です。ここでは、放課後等デイサービスの平均年間収益と収益モデルについて詳しく見ていきましょう。

放課後等デイサービスの平均年間収益

放課後等デイサービスの年間収益は、事業規模や利用者数によって大きく異なります。厚生労働省で公開されている「障害福祉サービス等経営概況調査」によると、年間収益の平均は3,300万円程度、収支差率5〜10%がもっとも多い割合となっています。

放課後等デイサービスの平均年間収益

放課後等デイサービスの場合、利用者数によって収益に大きな変動があるため、事業所の立地条件や地域のニーズに応じて、適切な事業計画の策定が重要です。

利益率について

放課後等デイサービスの利益率は、厚生労働省で公開されている「障害福祉サービス等経営概況調査」によると、通常10%から20%とされています。人件費や運営コストを差し引いた後の純利益がこれに該当します。収益の安定性やコスト管理が鍵となり、特に人材確保や効率的な運営が高い利益率を維持するために重要です。スタッフの定着や質の高いサービスを提供することで、利用者数を増やし、結果として収益の向上に繋げることができます。

放課後等デイサービスが儲かる理由

放課後等デイサービスは、福祉サービスとして安定した収益が見込める一方、他の業種と比較しても収益性が高いとされています。ここでは、その理由を5つのポイントに絞り、具体的に説明します。

開業資金が少ない

放課後等デイサービスは、他の事業に比べて開業資金が少なく済むことがほとんどです。小規模での開業が可能であり、建物の賃貸費用や設備投資が抑えられることから、資金負担を軽減できます。開業資金が少ないため、他の業種と比べて初期投資を回収するまでの期間も短縮されるといえるでしょう。

需要が増加傾向にある

放課後等デイサービスの利用者は年々増加しており、特に発達障害やその他の障害を持つ児童のケアニーズが高まっています。こうした社会背景から、今後もさらなる成長が見込まれる事業であることがわかります。さらに、共働き世帯の増加により放課後の児童の居場所そのものもニーズが拡大しているため、事業の安定した需要が期待されます。

利用者の未納や滞納が起きにくい

放課後等デイサービスの利用料金は国や自治体からの補助が手厚く、利用者の自己負担額が非常に少ないことも、儲かるといわれている理由のひとつです。利用料の9割は国が負担するため、未納や滞納が起こる可能性が低く、安定した収益を確保しやすいといえます​。

閑散期が無く安定している

放課後等デイサービスは、学校の長期休暇中でも需要があるため、事業における「閑散期」が少ないという利点があります。加えて夏休みや冬休みなどの時期には日中の利用も増えるため、収益が増えることも少なくありません。年間を通して一定の需要が見込まれることが、事業の収益が安定しやすいといわれる理由のひとつです。

消費税が非課税

放課後等デイサービスは福祉サービスに分類されるため、消費税が非課税です。この点も、他のビジネスに比べてコストパフォーマンスが高く、収益性を高める要因となっています。

放課後デイサービスを開業する上でのポイント

次に、放課後等デイサービスを開業する上で、押さえておきたいポイントを紹介します。ここで紹介する3つのポイントを押さえることで、競争の激しい市場でも持続的な収益につながりやすくなるでしょう。

競合事業者との差別化

放課後等デイサービスは、地域内で競合する可能性が高いため、差別化が欠かせません。独自のサービスやプログラムの提供が重要です。たとえば、専門スタッフによる個別療育や、特色のある活動(スポーツやアート療法など)を実施することで、他の事業者との差をつけることができます。また、地域のニーズを分析し、保護者や関係機関との強力なネットワークを築くことも競争力を高める要素です。

スタッフを定着させる

スタッフの定着には、働きやすい環境づくりとキャリアパスの整備が求められます。福利厚生の充実や労働時間の柔軟性を提供するほか、研修機会を設けることで専門性を高めることが効果的です。また、スタッフの意見を積極的に取り入れることで、職場の満足度向上につながります。

報酬改定(3年に1回)

放課後デイサービスの報酬は、3年に1度、国による改定が行われます。改定により、報酬の増減が事業運営に直接影響を及ぼすため、常に最新の情報を把握し、事前に対策を講じることが必要です。運営コストの管理やサービスの質向上など、経営の柔軟性を持たせることが求められます。

放課後デイサービスを開業する上で受けられる補助金・助成金

放課後デイサービスを運営する際、収益の安定を図るために、助成金や補助金を活用することが重要です。国や自治体から提供される助成金などを活用することで、初期費用の負担軽減や人材の確保、施設の維持・改善に役立ちます。ここでは、特に役立つ助成金と補助金の種類を紹介します。

助成金

助成金は、人材の確保や職場環境の向上を支援する目的で提供されます。ここでは5つの助成金について紹介します。

STEP
STEP
人材確保等支援助成金

人材確保や育成を目的とした助成金で、新規雇用や育成支援に役立ちます。特に、新規従業員の採用や雇用継続を促進するための助成が受けられます。

キャリアアップ助成金

従業員のスキル向上やキャリア開発を支援する助成金です。正社員転換や能力開発を行う際に利用できます。

働き方改革推進支援助成金

働き方改革に向けた取り組みを行う企業に対して提供される助成金です。労働時間の短縮や柔軟な働き方を導入するための支援が行われます。

特定求職者雇用開発助成金

障がいや高年齢者、その他就職に不利な条件を持つ求職者の雇用を促進するために支給される助成金です。

時間外労働等改善助成金

時間外労働の改善や労働環境の見直しを進める企業に提供される助成金で、労働条件の改善を図るための支援が受けられます。

補助金

補助金は、設備投資や事業の継続的な発展を支援するために提供されます。事業拡大や設備改善のために利用できる補助金を4つ紹介します。

小規模事業者持続化補助金

小規模な事業者が対象となり、事業の運営や販売促進に必要な費用の一部を補助するものです。

事業再構築補助金

新規事業の展開や事業転換を行う企業に対して提供される補助金で、経営基盤を強化するために活用されます。

IT導入補助金

ITツールの導入により、業務効率化や生産性向上を目指す事業者を支援する補助金です。

介護職員処遇改善支援補助金

介護職員の賃金改善や労働環境の向上を目指して提供される補助金で、放課後デイサービスにも適用されます。

まとめ

放課後等デイサービスは儲かるのか?という疑問に、収益のポイントや事例をもとに解説いたしました。放課後等デイサービスは、需要の増加に伴い安定した収益が見込めることから、今後もビジネスとしての成長が期待されています。競合との差別化や効率的な運営、スタッフの確保と定着が成功のカギです。

また、助成金や補助金をうまく活用することで、初期費用や運営コストを抑えつつ、安定した事業展開を目指すこともできるでしょう。放課後等デイサービスを運営したいと考える方にとって、この記事が参考になれば幸いです。

放課後等デイサービスの「運営」を成功させるために

 ・競合事業者との差別化を心掛けること
 ・スタッフを定着させる仕組みづくりを行うこと
 ・助成金、補助金を利用すること

特に上記の点を気に掛けて実行する必要があります。

しかし、助成金・補助金を受けてスタッフを定着させる仕組みづくりを行ったとしても他事業者との差別化は難しい、、、
分かった気がしてもポイントをおさえながら実際にするのは大変そう、、、

と考えてはいませんか?

もっと手軽に簡単に保護者の期待にマッチした、かつ、差別化した強みがほしい、、、

と。

【無料】療育・学習支援を軸とした差別化を、ICT教材「天神」で検討してみませんか?

「天神」は多くの放課後等デイサービスで療育・学習支援のツールとして導入され、差別化に寄与しています。

・社会ルールやマナー、文字の練習など療育的な内容にも対応
・勉強を嫌がる子がスムーズに学習できる
・全国の小中学校の教科書準拠で指導しやすい
・スタッフさんの個人スキルに依存しない指導ができる
・児童ごとの学習カリキュラムを管理しやすい
・音声による読み上げが便利

など様々な評価をいただいています。

詳しくは、資料をご請求ください。
利用者の児童らに使っていただき反応を確認できる無料体験も可能です。